妻の不倫の見分け方|夫がとるべき行動とは? | 離婚弁護士マップ
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妻の不倫の見分け方|夫がとるべき行動とは?

妻の不倫の見分け方

この記事でわかること

  • 妻の不倫の見分け方
  • 妻の不倫を疑ったときに夫が取るべき行動
  • 妻の不倫で夫がやってはいけないこと

最近、浮気や不倫を疑って探偵社事務所に配偶者の素行調査を依頼してくる人のうち、6割が男性といわれており、妻の不倫に悩んでいる男性も増えています。

「もしかしたら妻が不倫してるかも?」と心配になっている男性のために、不倫をしている妻によくある行動パターンや、不倫を知った夫がするべきこと、やってはいけないNG行動を解説していきます。

つい感情的になって妻を問い詰めてしまいがちですが、それは得策ではありません。まずはしっかり証拠をつかんで、有利な立場で話し合いを進められるように準備しましょう。

女性も不倫しやすい社会になりつつある?

高度経済成長期までは、男性は外に出て働き、女性は専業主婦として家で家事と育児を担当するという夫婦が一般的でしたが、現在では、結婚してもキャリアを継続する女性がたくさんいます。

外に出ていると、夫以外の魅力的な異性に出会う機会も増えますし、職場や飲み会などで男性と親しくなることもあるでしょう。また、働いている女性は男性に頼らなくても生活できるため、経済的不安がなくなり不倫や離婚をしやすくなったとも考えられます。

また、厚生年金の分割制度ができたことにより、専業主婦の妻も会社員の夫の企業年金の分割を請求できるようになり、熟年離婚が増加したといわれています。

妻が不倫する場合に多い相手

妻が不倫をする場合、具体的にはどういった場面で異性と恋愛関係に陥るのでしょうか。あるアンケートによると、働く女性の中で不倫をした経験がある人は、7割以上が職場で不倫相手と知り合っているようです。

長い時間を共有したり、同じ話題や目標をもつことで、自然に恋愛関係に陥ってしまうこともあるでしょう。家庭でリラックスした姿を見せあう夫婦とは違い、外でおしゃれをして気を使いながら会う他人の方がつい魅力的に見えてしまうのかもしれません。

妻の不倫の見分け方は?

妻の不倫の見分け方

女性は嘘が上手といわれますが、妻の浮気を見破るにはどうしたらよいでしょうか? 性格や行動パターンにもよりますが、不倫を見破るためにはいくつかのポイントがあります。

お洒落やメイクに、いままでより時間とお金をかけるようになった

女性は恋をすると、相手に綺麗だと思ってもらいたいために、メイクやファッションに時間やお金をかけるようになります。これまでパンツスタイルがメインだった妻が、急にワンピースやスカートを着るようになったり、下着が華やかなものになったりした場合は、怪しい可能性があります。

また、女性はお洒落をしてもパートナーが気づいてくれなければ、物足りない気持ちになり、ささいな変化でもほめてくれる他の男性に心がなびきがちです。妻のファッションや髪型が変わった場合は、すかさずほめてあげましょう。

帰宅時間が遅くなったり、行動パターンが変わったりする

仕事だといって急に残業が増えたり、出張の予定が入ったりする場合も、不倫の可能性があります。こうした言い訳は、昔は男性のものでしたが、今は女性でもフルタイムで勤務している場合も多く、堂々と仕事を理由に外出できるようになりました。

特に特定の曜日だけ帰りが遅かったり、土日に頻繁に出かけたりする場合は要注意です。

夫との性交渉を拒むようになった

女性は性交渉を愛情表現と考える傾向にあり、浮気相手のほうに気持ちがある場合、夫であっても性交渉を避けたいと思う人が多いようです。

産後は子供に関心が向いてセックスレスになる状況とも共通するかもしれませんが、女性は愛情の対象が他にあると、もうお腹いっぱいの状態になり、これまで愛していた夫であっても興味が薄くなってしまうということもあります。

単純に疲れている場合もあるので一概には判断できませんが、理由もなく性交渉を何ヶ月も拒否されている場合は、他に好きな相手がいるのかもしれません。

怪しい連絡が多い

自室にこもってずっと誰かと電話をしていたり、急に携帯を手放さなくなったり、頻繁にLINEをチェックしているという場合も、特定の誰かがいる可能性があります。

携帯のロックを急にかけるようになり、夫に通話履歴を見られないようにしている場合も、何か理由があると思われます。

妙に夫に優しい、または不満をいわなくなった

家事の分担をしてほしい、愚痴をきいてほしい、とこれまで夫に色々要求をし不平不満もぶつけていたのに、急におとなしくなったり優しくなったりするのは、夫からすると嬉しい変化かもしれませんが、不倫による影響も否定できません。

不倫相手との関係で満足して夫に満たしてもらう必要がなくなったためか、不倫をしていることへの罪悪感から優しくしているのかもしれません。

女性は誰かに共感してもらいたいものなので、一番そばにいる異性のパートナーにはいつも自分の気持ちを受け止めてもらいたいと思っています。夫に対するアピールがなくなった場合は、他にそういう相手がいるという可能性も高いでしょう。

スマホを手放さない

スマホを常に持っていたり、手放さなかったりするのは、不倫・浮気をしている人によくある特徴です。

スマホで不倫相手を連絡を取り合っているなら、夫にはバレたくないので、スマホを肌身離さず持っているでしょう。

妻の浮気相手はどのような人が多い?

働く女性は、職場や取引先の人と不倫に陥る機会が多いことは先ほど触れましたが、そのほかにも、ジムやお稽古事の先生、元恋人などさまざまなパターンがあります。

学生時代にお互いにほのかな思いを寄せていた昔の同級生と、同窓会などで再会して盛り上がってしまうというパターンもあり、もし相手にも妻がいる場合は、ダブル不倫にはまってしまうということもあるようです。

妻が不倫に走ってしまう理由

妻が不倫に走ってしまう理由は、夫との仲がもともとうまくいっていなかったり、倦怠期だったりすることにあるようです。夫も不倫をしていて家庭を顧みない場合はいうまでもありませんが、表面上は仲良くしていても、パパママの関係になってしまい、セックスレスなど男女間の感情をもてなくなってしまっている場合も要注意です。

その他、夫が妻に対して感謝の言葉をかけなかったり、モラルハラスメントをしていたりする場合も、外の男性に優しさを求めて不倫に走ってしまうことがあるようです。

不倫は不貞行為ですので、基本的には被害者である夫から離婚をすることもできますし、離婚慰謝料を請求することも出来ますが、上記のように夫婦関係が既に破綻している場合は慰謝料請求が認められない可能性がありますので、注意しておきましょう。

妻が不倫しているかもしれないと思ったときに夫が取るべき行動

妻が不倫しているかもしれないと思ったときに夫が取るべき行動

1 事実を確認する

不倫によって離婚するにしてもやり直すにしても、まず大切なのは不倫の事実があるかどうかの確認です。なんとなく怪しいというだけでは、相手に問い詰めても認めることはないでしょう。また、法廷で争うにしても証拠がなければ話になりません。

不倫の事実を確認するための方法としては、自分自身で証拠をつかむか、興信所などプロの手を借りて証拠をとってもらうという方法があります。

自分で証拠を探すメリットは費用がかからないことですが、素人の尾行になるので、相手にばれてしまったり警戒されて証拠がつかめなくなるという可能性があります。その点、興信所などに依頼すれば、費用はかかりますが、プロによる調査のため決定的な証拠が押さえられる可能性があります。

証拠の取得を急ぎたい場合や、確実に相手に問いただしたい場合は、費用がかかっても探偵への依頼を検討するのがおすすめです。探偵費用は事務所によって違いますが、数十万円から200万円程度になるようです。

決して安くはありませんが、証拠取得を探偵に頼まざるを得ない状況であったことを証明できれば、慰謝料請求訴訟で、あとから探偵に支払った調査費用の賠償も認められる場合があります。

慰謝料請求ができる不倫とは、具体的には肉体関係があったことまでの証明が必要です。一般人の感覚では、2人きりで食事をして親密な行動をしたり、キスや手をつなぐといった行為も十分に不倫に値するという気がしますが、裁判例では肉体関係の存在が前提とされることが多いです。

肉体関係を立証することは容易なことではありません。通常は不倫している当事者のみしか知りえない場所で行われるからです。これを立証するために、尾行などでラブホテルで一夜をすごした証拠の映像を、入退館をビデオでとるなどして立証する必要があります。

2 離婚をしたいかどうかを考える

調査の結果、不倫をしていることが決定的な事実として確認できた場合、ここで改めて考えなければならないのが、不倫をした妻を許せるのかどうかということです。

人によっては、妻を愛しているので、不倫相手と別れるのであればやり直したいという人もいるでしょうし、一度の不倫でも裏切りだからもう夫婦関係は継続できないと考える人もいるでしょう。

未成年の子供がいる場合は、離婚は夫婦2人だけの問題ではなく子供に与える影響も大きいので、一時の感情に流されずに慎重に考えましょう。

子供がいる場合、夫婦のどちらかが親権をもつことになるため、母親が親権を持った場合、離婚すると父親は一緒に暮らせなくなるでしょう。また、離れて暮らす親は、子供が成人するまでは養育費を毎月、親権者に渡す必要があります

そういったデメリットを踏まえても離婚するのかどうかを、冷静に考えてみましょう。

3 離婚せず夫婦関係を修復する

よく考えた結果、やっぱり離婚したくないと思った場合は、どういう行動をとるべきでしょうか。

まずは、不倫相手と別れさせ、離れてしまった妻の気持ちをもう一度振り向かせる努力をする必要があります。不倫の証拠を妻に示して浮気を知っていることを話し、自分としては離婚はしたくないので不倫相手と別れるように説得する必要があります。

このとき、感情的になって問い詰めてしまうと、妻の気持ちはより一層離れてしまい、不倫相手のもとに家出してしまうというような事態にもなりかねません。

冷静に話し合いつつ、自分も至らなかった点があることを認め、これを機会によりよい夫婦になるためにはどうすればよいかを話し合ってみましょう。

妻が不倫相手と別れることに同意した場合は、不倫相手と示談交渉をしましょう。まずは妻と別れることを約束させることを第一に考えつつ、反省を促して再発を防止するため、けじめとしての不倫慰謝料を請求しましょう。

不倫慰謝料の請求は内容証明などで行うと、示談交渉がまとまらずに訴訟となった場合にも証拠として利用できます。慰謝料請求とともに、不倫についての謝罪と、今後二度と妻と個人的に接触しないという誓約条項をもりこんだ示談書の締結を求めましょう。

万一この誓約を破って不倫を繰り返した場合は、違約罰としてさらに金200万円を支払うなどの条項を入れておけば、抑止力として働くでしょう。

また、慰謝料の支払については、不倫相手から妻に対して求償権を行使しないことの誓約を入れてもらいましょう。不倫相手と妻は、不倫という共同不法行為を実行した者として、あなたに対して連帯して損害賠償債務をおっています。

そのため、不倫相手は損害賠償を支払ったあと、妻に対して半分負担するように請求することができ、これを求償権といいます。夫婦関係を継続するのであれば、妻から慰謝料をもらっても家計は一つなので有難くないため、示談書の条項として、この求償権を妻に対して行使しないように誓約してもらう必要があります。

もし同意が得られない場合は、慰謝料の金額をさげるかわりに同意してもらうように交渉していくことになります。

離婚する場合

離婚を決めた場合は、まずは妻に離婚を切り出します。離婚は基本的には両当事者の合意が必要ですが、特定の原因が相手にあるときは、相手が同意していなくても離婚することが出来ます。これを法定離婚原因といいます。

妻が離婚を拒否する場合、前述の不貞の証拠は、離婚するための決定的な武器になりますので、非常に重要です。

また、離婚するにあたって、未成年の子供がいる場合には、以下のような内容について話し合うことになります。

離婚の際に決めなければならないこと

  • ・親権はどちらがもつのか
  • ・養育費はいくらをいつまで支払うのか
  • ・財産分与はどうするのか
  • ・慰謝料はいくらもらうのか

また、話し合いで決まった内容は、離婚協議書にまとめる必要があります。

不倫はもちろん妻側に落ち度がありますが、親権や養育費、財産分与は、離婚原因がどちらにあるかということとは関係なく、子供のためと、財産を公平にわけるという観点から決定されるので注意しましょう。

親権には監護権と財産管理権の二つがあり、親権者が2つ持つこともできますし、片方ずつ分けて持つことも出来ます。子供が幼い場合は、母親のほうが親権をとるのに有利であるといわれていますが、育児放棄やネグレクトなどがある場合などは、父親が勝つ場合もあります。ご自身がどうしたいか、また子供にとってどちらが幸せかを冷静に考えて話し合いましょう。

一緒に暮らさない側の親には面会交流権という子供と定期的に会って交流する権利と、養育費を毎月支払う義務が発生します。離婚後にもめないように、よく話し合って細かくきめておきましょう。

財産分与は、婚姻期間中に夫婦が築いた財産を、基本的には半分ずつにわけて清算する制度です。妻が専業主婦であったとしても同じです。財産目録をつくり、こちらももめないようにきちんと書面にしておきましょう。

妻の不倫で夫がやってはいけない4つのこと

妻の不倫で夫がやってはいけない4つのこと

妻が不倫が発覚すると、感情的になって行動してしまうかもしれませんが、感情的になって変な行動を取ってしまうと、自分が不利になってしまいます。

ここからは妻の不倫が発覚したときに、夫がやってはいけない4つのことを紹介します。

1 不倫の事実を問い詰める

妻の不倫が発覚したときに「お前不倫しているだろ!」と問い詰めるのはNGです。なぜなら、不倫されたときに大切なのは、証拠を集めることだからです。

不倫を問い詰めても、相手が認めなければ意味がありませんし、相手が警戒して証拠が集めにくくなる可能性もあります。不倫の事実を問い詰めるのではなく、冷静に不倫の証拠を集めてください。

2 暴力をふるう・DVをする

不倫されたことに怒り、暴力をふるったり、DVをしてはいけません。感情的になってしまうのは分かりますが、相手の危害を加えると、反対に自分が慰謝料請求される可能性もあります。もし離婚することになったとしても、相手の不倫だけでなく、自分の暴力を原因にされてしまうかもしれません。

もし今後も夫婦関係を続けていくなら、お互いの信頼も重要なので、暴力は絶対にやめておきましょう。

3 家から妻を追い出し、別居する

不倫への怒りで「一緒に住みたくない」と思い、妻を家から追い出して別居したいと思うかもしれませんが、これもやめておいた方がよいでしょう。

その理由は2つありますが、1つ目は、別居している妻に生活費を渡す義務が発生するからです。夫婦は生活費用を分担する義務があり、たとえ別居している場合でも婚姻関係が継続している限り生活費を負担しなければいけません。もし妻の収入が少ない場合は、足りない生活費を夫が払う形式になるため、余計な費用がかかります。

2つ目の理由は、別居していることが離婚の原因になってしまうからです。夫婦はお互いに助け合う義務がありますが、それを怠ると「悪意の破棄」といって離婚の原因になる可能性があります。

別居して妻の生活が苦しくなってしまうと「悪意の破棄」とみなされて、離婚や慰謝料請求に繋がるかもしれません。別居は収入の多い夫にとって不利なことが多いので、できれば避けましょう。

4 不倫相手に会いにいく

妻の不倫が発覚したときに、直接不倫相手に会って問い詰めたい気持ちは分かりますが、不倫相手に直接会うのは、オススメしません。なぜなら不倫相手に会ったとしても、不倫問題の解決にはならないからです。不倫問題は証拠を事前に集めて、有利に交渉を進めた方が自分に得です。

不倫相手には慰謝料請求ができるため、直接会わずに、証拠を集めたあとに弁護士を通じて連絡しましょう。

最後に

妻の不倫の見分け方や、不倫が事実だった場合に夫がとるべき行動について解説してきました。

不倫を知った時は動揺してしまうと思いますが、感情的になってしまうと損をしてしまうことがあります。

まずはしっかり証拠を集めて、今後のことについて妻と冷静に話し合いましょう。

監修弁護士
中野 和馬

東京弁護士会

中野 和馬
石木 貴治

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山谷 千洋

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山谷 千洋
堀 翔志

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