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モラハラ夫の原因・特徴・対策方法

モラハラとは、モラルハラスメントの略ですが、言葉の暴力や人格を否定するような発言など、心にダメージを与え精神的な苦痛を与えるものです。

体の暴力と違い目に見えませんが、モラハラが続くと、被害者が鬱病など深刻な影響に悩まされることがあります。

モラハラは色々な人間関係でおきうるものですが、夫婦間でも生じます。

家庭というクローズドな人間関係の中で、もっとも身近な存在であるパートナーから心を傷つけられることで、立ち直れないほどのダメージを受けてしまうこともあります。

モラハラ夫がモラハラをする原因や、モラハラの特徴、その対策方法にはどのようなものがあるのでしょうか。

この記事では、モラハラに悩まれる方のために、概要を解説いたします。

モラハラの特徴

夫婦間だとある程度のけんかや口論はつきものですし、感情的になってしまいきつい言葉の応酬になってしまったとしても、必ずしもモラハラであるとはいえません。

言いすぎとモラハラとはどのように違うのでしょうか。

モラハラは、継続的に色々な表現で、暴言として現れます。

長期的にひどい言葉をかけられることにより、相手の精神は弱っていってしまいます。

パートナーを自分より下に見る

パートナーに対してモラハラをする人は、パートナーを自分よりも下に見ることで、優越感に浸りたいと思いがちです。

モラハラ夫は、例えば「料理がまずい」「掃除が下手」等と、平気でパートナーを傷つけるようなことを言います。

しかし、モラハラ夫に褒められようと家事をがんばったりしても、褒めてくれることはほとんどないでしょう。

モラハラを受けたパートナーは、自尊心を失い、さらに離婚もできないという状況になるため、悪循環となってしまいます。

そして、パートナーは、次第に理由もなくモラハラを受けているのに、自分が悪いと思い込んでしまい、モラハラを受けている状況が悪いと気付きにくくなってしまうのです。

また、モラハラ夫は、比較的自己評価が高いケースが多いようです。

しかし、自己評価が高いにもかかわらず、言動と結果が一致していないことがしばしばです。

盛った自慢話をしたり、必要以上に自分を大きく見せようとしたりして、注目してもらいたいと考えています。

一方で、モラハラ夫のパートナーは、度重なるモラハラを受け続けても、我慢して言いなりになってしまいがちです。

それをいいことに、モラハラ夫はパートナーに厳しく当たります。

このように、モラハラ夫にとってパートナーとは、夫婦として協力して生きていく相手として見ておらず、自分の支配下に置いて常に自分より下位の相手として見ています。

ささいな間違いを責め立てる

モラハラ夫は、相手がささいな間違いをした際に、ここぞとばかり非難したり揚げ足をとったりします。

例えば、何かしらの勘違いをしたり言い間違いをした場合に、相手のミスを喜ぶかのように、「こんなこともわからないのか」「何で間違えるのだ」ときつい言葉で責めます。

反対に、自分が間違いをおかしたことをこちらが指摘すると、感情的になって何倍もの反撃をしてきたりすることもあります。

このように、人間は誰しも間違える場面があるのにも関わらずかかわらず、モラハラ夫はパートナーの失敗に対する揚げ足を取る傾向が高いのです。

しかし、モラハラ夫自身の間違いをパートナーに指摘されると激昂するといったように、自分がされて嫌なことを、パートナーに対して平気でするのが、モラハラをする人の特徴ともいえます。

相手のせいにして、責任を転嫁する

日常家事から子育てまで、何かに付けて落ち度を探し、その原因を相手のせいにします。

客観的にみたらモラハラ夫のせいであることが明らかな場合や、そもそも落ち度がない場合であっても、相手を見下し理不尽なことを言い立て、相手を追い込みます。

また、相手が謝っても、謝ってすむことではないなどといって、許さないのが特徴です。

これは前項の「ささいな間違いを責め立てる」という部分にも似ていますが、逆にモラハラ夫自身に落ち度があり、それを指摘した場合にももちろん、パートナーに対して激昂する傾向があります。

無視する、嫉妬・束縛

家庭の中にいるのにもかかわらず、相手を一切無視して会話しないという場合もあります。

これは、パートナーを常に自分の思い通りに動かしたいというモラハラ夫の心理から働くようです。

さらに、ここでパートナーがモラハラ夫の思い通りに動かないとなると、パートナーに対して無視をするのです。

この無視はその日だけでは終わらず、モラハラ夫の気が済むまで無視が続くこともあります。

無視をされる側は、怒鳴られたり見下されたりする以上に非常につらいものです。

その割に、相手が外に出かけたりして他人とコミュニケーションをとることを喜ばず、家事を怠けているや、俺が働いている間に遊んでいるというような文句をつけます。

モラハラ夫は、パートナーを思い通りに動かしたい他にも、常に監視して束縛したいと考えがちです。

また、モラハラをする人は、配偶者にしか本音をぶつけられない人も多いので、配偶者に異常なまでの執着をみせ、嫉妬や束縛がつよいこともあります。

やましいことがないのに行動を監視されたり、制限されたりすることで、被害者はより一層追い詰められた心境になってしまうことがあるのです。

他人には人当たりがよいことも

モラハラ夫は、職場や近所づきあいなどでは、良い人を演じている場合もあります。

犯罪者で「あの人がそんなことをするとは思わなかった」とまわりの人を驚かせる人もいますが、モラハラをする人も外と家では態度が違うといったような場合が多く見受けられます。

また、外では良い人を演じるものの、自分が家でパートナーに対してモラハラをしていることがバレないように自分の身を守るための嘘を平気でつくので、相手が家事をしない、育児をしないなどの嘘を周囲に平気でつき、パートナーを孤立させようと試みます。

このような行動を家の外で取ることによって、さらにパートナーよりも有利な立場を確保しようとしているのかもしれません。

わざとしわのあるワイシャツを着て外に外出したりして、洗濯をしてくれないと嘘をつくなど、相手を貶めようとする行為をとる人もいます。

そして、家の中と外では別人のようですので、モラハラで離婚したと聞いて驚く周囲の人も多いようです。

さらに、モラハラ夫はパートナーと一緒にいる場合でも、その場に両親や友人がいれば、パートナーに対してモラハラをすることは非常に少ないです。

これは、モラハラ夫が他人からの評価を常に気にしており、第三者からは良い夫であるというイメージを崩したくないからだといえます。

モラハラの原因

モラハラになる人は、他にも心の闇を抱えていることが多いです。

例えば、過剰に他人にコンプレックスを持っていたり、自信がなかったりすると、自分より弱い配偶者を苛めて有利な立場にたつことで何とか自尊心を保とうとするものです。

ストレスの多い現代社会では、職場でも皆がストレスをかかえており、上司がその憂さを晴らすためにモラハラを部下にすることが問題になっています。

もしかすると、モラハラ夫は職場ではモラハラの被害者で、そのストレスから家で配偶者に当たってしまっている可能性もあります。

こうした社会問題は、個人のみならず社会が一丸となって解決する必要がありますが、とはいえ家庭内のモラハラの被害者が我慢する必要はありません。

幼少期の家庭環境

モラハラ夫はアダルトチルドレンであることも多く、幼少期になんらかのトラウマをおってしまったことにより、最も身近な身内であるパートナーとの関係をうまく構築できないということもあります。

・親からモラハラを受けていた

幼少期に自らが親からモラハラを受け、否定されつづけてきた人は、大人になってから同じ事をパートナーにしてしまうこともあります。

・親が過干渉・過保護だった

逆に親から過剰な期待と干渉を受けすぎて、心が歪んでしまったという場合もあるでしょう。

また、幼少期から大人になってもずっと、進路や就職、付き合う友達等、子供のすることやることすべてに口を出し、さらに親の思い通りにさせるようなケースがあります。

このように、親から人生のレールを強制され、自己肯定感を育てることができなくなってしまい、大人になるとモラハラをして自分が相手より優位に立とうとしてしまう大人になるリスクがあるのです。

そして、逆に親がずっと何でもしてくれるような過保護な家庭だと、子供は自分の意思が弱くなります。

さらに、過保護に育てられると自分が一番だということが当たり前になるため、他人を尊重できなくなる可能性が高くなるのです。

・暴力を受けていた

幼少期に親から育児放棄(ネグレクト)をされていたり、暴力を受けていたりした場合、愛されることを知らずに大人になってしまいます。

また、自分に自信が持てず、常に人の顔色を気にしながら、劣等感を抱くことが多いといいます。

さらに、親からの愛情を受けずに育つと、自分の心を開くことができなくなってしまいます。

これが影響して、表面的には良い夫であっても、劣等感を優越感とするために、家庭では妻に対してモラハラをすることで、モラハラ夫は精神状態を保つことになるのでしょう。

以上のように、幼少期の家庭環境によって、満たされなかった親からの愛情を埋めようとしたり、自分のことを守ろうとしたりすることで、モラハラ夫は自分への愛情が強くなりすぎ、パートナーに対してモラハラをしてしまうと考えられます。

このように、モラハラになる原因は基本的に加害者にあり、被害者は何も悪くありません。

しかし、モラハラを受けやすい人の特徴は残念ながらあるようです。

優しすぎて何も言い返せない人だったり、過剰に自分自身を責めやすいタイプの人は、モラハラを受けているにもかかわらず、相手が言うとおり、自分が至らないために指摘されていて仕方がないことだ、と思い込んでしまいます。

そしてますます自信をなくしおどおどした態度になるので、さらにモラハラ夫がつけこんできて、モラハラがエスカレートするという負の循環が回り始めてしまうのです。

モラハラの影響

モラハラを受け続けていると、自分には価値がないという思いにつながってしまい、極度の落ち込みや不安から鬱病を発症してしまうことがあります。

日本人の自殺者の多くの原因はメンタルヘルスに起因するといわれていますので、心の問題を決して軽くみてはいけません。

また、モラハラが常に横行する家庭で、両親のそんな姿を見て育つ未成年の子供への悪影響も懸念されます。

人を傷つける言葉をいっていいのだという間違った思い込みや、笑顔の少ない被害者側の親からの悪影響、結婚生活に良いイメージを抱けないなどのマイナスの影響があります。

残念ながら、親がモラハラであると高確率で子供も将来モラハラをしてしまう可能性があります。

親がモラハラである家庭にいる子供は、家庭内で人を傷つける言動が飛び交うのが当たり前ですので、友人に対して傷つけるようなことを平気で言ったりします。

また、モラハラ夫がパートナーに対して日常的に見下した言動をしていれば、人を見下すことが当然であるという間違った価値観が植えつけられてしまいます。

そうなると、自分よりも弱そうな人を見下すようになるかもしれません。

このように、家庭内でモラハラが当たり前になってしまうと、子供もモラハラをするようになってしまう可能性があります。

そのため、モラハラの悪い連鎖を断ち切ることが大切です。

モラハラへの対策

モラハラ夫は、パートナーよりも常に上位にいたいと考えるもので、その時の気分によってパートナーを無視したり不機嫌な態度をとったりします。

そこでこのようなモラハラ夫に反抗できれば、モラハラ夫の改心の余地もあるかもしれませんが、実際にモラハラを受け続けていると、被害者であるパートナー自身が「悪いのは自分だ」と思い込んでしまうケースも多くあります。

しかし、モラハラの被害者は何も悪くないのです。

自分がモラハラの被害者かもしれないと思ったときは、相手を変えようとか、自分が我慢すれば何とかなるというふうに思わずに、逃げるのが一番です。

昔から、「逃げるが勝ち」という言葉がありますが、異常な状況や心身に危機が迫った状態からは早く脱出するのに限ります。

相手との関係の再構築などは後から考えればよいことであり、まずは自分の心を守るために、離れることが一番です。

万が一、どうしてもモラハラ夫とすぐには離れられないという場合には、モラハラをされてもまずは放っておくことが良策です。

そして、焦らず徐々にモラハラ夫と離れる準備をしましょう。

嫌なことは嫌と言う

基本的に、モラハラで嫌なことを言われたら、嫌だということを伝えることが大切です。

しかし、モラハラ夫はパートナーに反抗されると、より反論してくるかもしれません。

それでも、ここでモラハラ夫に怖気づいてしまうのは、モラハラ夫をいい気にさせてしまうだけです。

モラハラを受けたからといって、弱気になる必要は全くないのです。

ですが、とてもじゃないけどいきなりモラハラ夫に反抗なんてできないという方も多いでしょう。

そういった場合には、無理に反抗せず、まずは様子を見ることから始めるとよいでしょう。

まずは別居してみる

モラハラが続いて正常な判断が出来なくなる前に、とりあえず別居をはじめてみることをおすすめします。

家庭というクローズドな環境から離れ寝起きを別にすることで、冷静さを取り戻すことができるからです。

また、モラハラ夫からすると、自分の言いなりになり、ストレスをすべて受け止めてくれていた配偶者がいなくなることから、ありがたさが身にしみて目が覚めるということもありえます。

別居中といえど、夫婦は扶養義務がありますので、婚姻費用負担といって、生活費を相手に負担させることもできます。

専業主婦の場合などで経済的不安から別居を躊躇っている方も、ぜひ勇気を出して一歩を踏み出してみましょう。

ストーカー被害が懸念される場合は、引っ越しも手

モラハラ夫は世間体をきにする人が多いので、別居した後は嘘のように大人しくなることもあります。

が、一部の場合、別居先に現れたり待ち伏せをしたりするストーカー化する場合もあります。

実家など安全な場所が確保できない場合は。

思い切って引っ越し先を告げずに引っ越しをしてしまい、追跡を振り切るという手もあります。

離婚する

モラハラをするような卑劣な相手には早急に見切りをつけて、離婚してしまうのも一つです。

離婚話にすんなりと応じてくれる場合は、離婚届を提出するだけで夫婦関係を解消することができますが、モラハラ夫は相手に執着する場合もあり、離婚に応じてくれないことも考えられます。

そういった場合は、離婚案件の取り扱いがある弁護士に間に入ってもらい、離婚に応じるように交渉してもらいましょう。

それでも離婚に応じない場合は、夫婦関係調整調停を申し立てし、第三者である調停委員に間に入ってもらいましょう。

調停でも離婚が整わない場合は、離婚訴訟を提起することになります。

なお、日本では、調停前置主義といって、まず調停を申し立ててからでなければ、離婚訴訟を提起することはできません。

相手が同意しない場合、民法に定める5つの離婚原因が存在しなければ、片方が希望しても離婚することはできません。

気持ちが冷めたなどの恣意的な理由で一方的に離婚が成立することを防ぐためです。

モラハラは、立派な法定離婚原因となります。

具体的には、その他結婚を継続し難い重大な理由に該当するということになります。

モラハラ夫は、モラハラを否定したり、単なる夫婦喧嘩の一環だったという主張をしてくることでしょう。

そういった嘘を許さないために、離婚を考え始めたら、モラハラの証拠をためておくようにしましょう。

例えば、浴びせられた暴言を録音したり、メモや日記などに夫の言動を記録化するなどが考えられます。

また、友人や家族など第三者に相談し、モラハラの様子を証言してもらい陳述書をだせるように、協力してもらえるようにしておきましょう。

モラハラに対しては慰謝料をもらうこともできる

モラハラは法定離婚原因であるとともに、他人に精神的損害を与える不法行為でもありますので、慰謝料を請求することもできます。

慰謝料の相場として過去の判例で認められてきた金額は、50万円から300万円程度です。

慰謝料請求にあたっても、上述のモラハラを示す客観的な証拠は、立証に役立ちます。

次のような場合に、モラハラによる高額な慰謝料を請求することが可能です。

  • ・モラハラ行為が日常的であり、長期間に渡る場合
  • ・客観的に見てモラハラを受けている側に非がないと考えられる場合
  • ・モラハラを受けている側がモラハラによって重い精神疾患を患った場合

以上の他にも合わせて、モラハラを受けている側の収入が少なかったり、財産分与の金額が低かったりする場合に、モラハラによる慰謝料が高額になる可能性があります。

モラハラによって高額な慰謝料の獲得を目指す場合、最も重要なのは、モラハラを受けていたことがはっきりとわかる証拠を集めることです。

例えば、モラハラによって精神疾患を患ったことがわかる診断書や、モラハラを受けた時の様子等を記したメモ、自分の収入がわかる資料等です。

モラハラ夫を改心させることはできるのか

離婚ではなく、モラハラ夫を改心させて、夫婦関係を継続することは可能なのでしょうか?

小さな子供がいる場合は、そういった可能性にかけてみたくなるかもしれません。

可能性としてはゼロとはいいませんが、なかなか難しいということが現実のようです。

人間の人格は25歳ごろまでには形成され切るといわれていますが、そのあとで他人からの働きかけによって性格が変わる可能性は低いのです。

また、自分がモラハラの加害者であることを突き付けられても、理解できず、認めてくれる可能性も極めて低いでしょう。

モラハラのような問題行動をする人は、トラウマなど心の傷をかかえている人も多く、問題の根は複雑です。

とはいえ、改心をこころみさせるための手段としては、カウンセリングなど専門家の治療を受けるという方法もあります。

欧米などでは、カップルカウンセリングは非常にメジャーで、多くの夫婦が受けています。

退行療法や認知療法など、モラハラをしてしまう心の闇や原因を解きほぐす治療により、モラハラが改善される可能性はあります。

また、被害者側の配偶者も、モラハラ夫からいわれのない非難を受けても、毅然として立ち向かう強さを身につける必要があります。

ドラえもんのジャイアンとのび太ではありませんが、いじめる側といじめられる側、弱者と強者という立場にたってしまうことで、いじめる側はさらに調子にのり、エスカレートするからです。

司法手段以外に他人に相談できる道はある?

調停や離婚訴訟など司法手段に訴える他に、他人に助けを求める道はあるでしょうか?
友人や知人など身近な人に相談に乗ってもらえる場合もあります。

自分の両親や相手の両親に訴えるという方法もあります。

ただし、モラハラ夫は、自身の親に言いつけられたといって逆上する可能性もありますので、うまく義両親に伝えてもらう必要はあります。

家族など身近な人にはかえって相談しにくいという場合は、行政庁が実施している無料の相談窓口や、女性センターなどに相談することができます。

モラルハラスメントを含むドメスティックバイオレンスは、決してあなただけが抱える問題ではありません。

同様の事例など多くの相談にのってきた相談所に相談することで、思わぬ解決の糸口がみえてくるかもしれません。

モラハラ夫の職場の上司に訴えるという手段はあまりおすすめできません。

多くの会社では就業規則で、ハラスメントなどの不法行為を罰する規定をいれています。

そのため、モラハラを訴えることで、モラハラ夫が降格になったり異動になったりとペナルティを課せられることはありません。

そういった意味で抑止力はあるのですが、職場という生計をたてる手段でそのようなことを暴露されたモラハラ夫は、少なからず逆上し、いじめがエスカレートする可能性があります。

また、場合によっては、加害者であるはずのこちらが名誉毀損で訴えられてしまう可能性もあります。

また、もしモラハラ夫の言動に改善が見られるのであれば、やりなおしたいと考えている場合もマイナスです。

モラハラ夫の収入がさがってしまうと、家計にマイナスの影響を与えるからです。

離婚問題に詳しい弁護士に相談してみよう

モラハラ問題の解決や、モラハラに起因して離婚したいと考えた時の親権、養育費、慰謝料問題などは、離婚問題に詳しい弁護士に相談することで、早期解決をはかることができます。

離婚問題に詳しい弁護士であれば、類似の事例を取り扱った経験や過去の判例の蓄積から、モラハラ問題の解決に向けて、効果的な解決策を提示してくれます。

モラハラを受けている被害者は、モラハラ夫と話すと萎縮してしまい、示談交渉がうまくまとまらないことが多いですが、第三者であり法律のプロである弁護士に代行してもらうことによって、ご自身の正当な権利を主張することができるのです。

弁護士に依頼したときの費用が気になるという方も多いと思いますが、多くの弁護士事務所で初回相談は無料で実施してくれるところがあるので、気軽に相談してみましょう。

また、モラハラの示談交渉と養育費の交渉、調停と離婚訴訟など、別料金となる案件同士でも、同じ弁護士に依頼することにより、セット割引のような融通をきかせてくれる事務所も多いです。

弁護士の選び方としては、インターネットで、モラハラや離婚問題の取り扱い実績を標榜している事務所を実際にいくつか訪問してみる他、法テラスや弁護士会などで、紹介を受けることもできます。

最後に

いかがでしたでしょうか。

モラハラで悩まれている皆さまに、モラハラ夫によくみられる特徴や、モラハラをしてしまう原因、その対処法について、少しでもご参考になれば幸いです。

モラハラは、暴力を伴うものではありませんが、モラハラをされた側は精神的に大きく傷つきます。

モラハラは決して許される行為ではありませんので、モラハラに屈さず、自信を持った毅然とした態度で立ち向かい、明るい未来を手に入れましょう。

監修弁護士
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