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　マンションをはじめ、不動産を購入することは人生で何度もあることではありません。大きな買い物で失敗することは、絶対に避けたいものです。

　今回は、マンション購入の際に検討したい「管理費」に焦点を当て、なぜ管理費は毎年上がるのかなど、マンション管理費について一通り紹介します。

マンションの管理費とは

　日常的なマンションの管理費とは、マンションにおいて日常的に減耗していくものや定期的な点検などにかかる細かな費用です。例えば、共用部分の清掃やエレベータの点検にかかる費用、窓口業務を行う管理人へ支払われる給料などが挙げられます。

　マンションの修繕積立金は、入居後段階的に値上がりしていくことが多いですが、管理費は一般的に著しく変化することはありません。

マンションの管理費は何によって決まる？

　マンション管理費増減の最も大きな要因は「建物の戸数」です。戸数が増えるほど、共用部などの維持費を入居者で割る場合に母数が大きくなるので、その分１戸あたりの負担は少なくなっていきます。

　また、立地やマンションの形状などが管理費の額に影響することもあります。例えば、戸数が同じでも低層マンションと高層マンションでは、タワーマンションの方が高層部の維持費が多くかかってしまうことがあります。他にも、立地、駐車場の有無や収容台数などの設備が維持費に影響します。

マンションの管理費は安い方がよい？

　マンション選びでは、管理費の安さを重視することもありますが、マンションの管理費はマンションの住みやすさを左右する大切なお金です。一概に管理費は安い程よいというわけではなく、マンション全体の管理に対して適正な価格設定か、また管理が行き届いているかが、マンション選びの上でポイントとなります。

マンション管理費は、掃除の行き届き具合やメンテナンスの充実度を示す指標のようなものともいえます。そのため、マンション管理費が安すぎる場合には、日常的な掃除やメンテナンスが行き届いていない管理費不足の状態である可能性があります。とりわけ管理の良し悪しは資産価値にも関わる事項であるため、中古として売却を検討する際には重要な要素のひとつとなります。

なぜ管理費は年々上がるのか？

　修繕積立金は段階的に値上げしていくことが多いですが、管理費は基本的に契約時の金額で固定されます。もしも、管理費が値上げになった場合には以下の理由が考えられます。

１.管理費滞納
２.空き部屋の増加
３.空き駐車スペースの増加
４.突発的なマンション内での出費（天災・事故による）

　管理費が値上がりする理由は上記のようにさまざまであり、近年は駐車場の空きが増えたことによる管理費の値上げが多いようです。車離れが進んでいることもあり、マンションが従来想定していた駐車場利用者数を下回ってしまうことで、管理費を値上げしなければならないのです。

まとめ

　マンションを購入する際には、マンションの値段やローンの返済などに気を取られてしまうかもしれませんが、管理費も確認することが大切です。人生において大きな買い物であるマンションの購入を、納得のいくものにするためにも、管理費など細かな事項までしっかりと目を通すことをお勧めします。