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マンションでの騒音問題に対する苦情を伝える手順 | 相談サポート通信|アスクプロ株式会社
現代社会において度々話題となる騒音問題。小さな子供が部屋を駆け回ったり、大きな音で楽器を演奏したり、騒音の原因はさまざまです。洗濯機や掃除機といった生活音であっても、それが深夜帯であれば騒音となる場合があります。しかし、仮に騒音問題を解決できたとしても、近隣トラブルにまで発展することは避けたいものです。
そこで、今回はマンションでの騒音問題に対する苦情を伝える手段をいくつか紹介していきます。
マンションの騒音の主な原因
マンションの騒音トラブルは、隣や真上の部屋との間で発生することが多いと考えられますが、その主な原因には住居者の足音や、小さな子供が部屋を駆け回ることによって発生する振動音、深夜や早朝に洗濯機や掃除機をかける音、ステレオやピアノ、ギターなどといった楽器の演奏による音、ペットの鳴き声や話し声が挙げられます。
マンションの騒音に対する苦情の伝え方
苦情を伝える手段について4つの方法を紹介します。
○管理組合、大家さん経由で伝える
マンションでの騒音問題にいち早く対処してくれるのが、管理組合、大家さんです。管理組合や大家さんといったマンションの管理人は、賃貸借契約に基づき、入居者が暮らしやすい快適な住居を提供する義務があります。騒音が入居者の暮らしに影響を与えているなら、管理人は何らかの解決策をとる必要があります。
そこで、実際に騒音問題が発生した際には、まず管理組合に、そのマンションに管理組合が設置されていなければ大家さんに、騒音について相談をしましょう。その際、何時頃、どのような音か、被害状況をできるだけ詳しく伝えることで、騒音元の特定や対策を比較的速やかに行うことができます。
管理組合や大家さんに相談すると、多くの場合、騒音の内容を記載したチラシを入居者全員に配布し、それでも改善されない場合には騒音元である入居者に直接注意喚起してくれます。
入居者に直接注意喚起すると、匿名性を維持するのは難しいかもしれません。最終的には管理組合や大家さんが騒音の発生元の入居者とその被害者との間に入って、トラブルのないように配慮した話し合いの場を設けてくれるでしょう。
○直接訪ねて伝える
マンションでの騒音問題に対する苦情を伝える手順として、直接相手の家まで訪ねて苦情を伝えるという方法もあります。管理会社や大家さんに任せた場合に比べて、騒音が起きたときの状況や苦情を自分の言葉で伝えることができるので、余計な誤解が生じてしまうことを避けることができます。
しかし、マンションにおいては、隣同士はもちろんのこと、上の階の入居者と下の階の入居者では面識がないことがほとんどです。直接苦情を伝えることで顔を覚えられ、その後トラブルが発生する可能性も十分に考えられます。直接訪ねるのは最終手段とし、第三者に相談して立ち会ってもらうなどの対策をとりましょう。
〇警察を呼ぶ
管理会社や大家さんに相談しても効果がない場合や、直接訪ねるのは気が引ける場合には、警察を呼ぶのも1つの手です。警察は騒音に対する通報に慣れているので、状況に応じて対応してくれるでしょう。また守秘義務により、通報したことが騒音元の入居者に知られることもありません。このような匿名性に加え、通報後すぐに騒音を収めることができる、警察が介入したことで以後騒音が出しづらくなるなどが、メリットとして挙げられます。
〇弁護士に依頼する
騒音問題を穏便に解決するためには、感情的に苦情を伝えるのではなく、誰もが理解し納得できる説明を騒音元の入居者にしなければなりません。そのような説明を手助けしてくれるのが弁護士です。弁護士を通じて話を進めることができるので、直接の話し合いを避けるというメリットもあります。
騒音問題は訴訟に発展することも考えられるので、そのような事態も視野に入れ、弁護士に依頼してみるのもよいでしょう。
まとめ
マンションでは、入居者同士が大きな音を出さないよう心がけることが大切です。それでも騒音問題がトラブルに発展してしまった場合には、上記のように「管理組合・大家さん経由で伝える」、「直接訪ねて伝える」、「警察を呼ぶ」、「弁護士に依頼する」といった手段の中から、状況に合ったものを選び、行動に移すようにしましょう。