性別 | 男性 |
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年齢 | 30歳代 |
結婚歴 | 5~10年 |
職業 | 会社員 |
子供のあり(人数)or なし | あり(2人) |
慰謝料 | 450万円 |
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Nさんは、妻が妊娠していることを知って、最近は避妊をしていたのにおかしいと不審に思い、妻を問い詰めました。そうしたところ、妻がインターネットで出逢った男性と不倫していることを白状しました。
Nさんが不倫相手の男性に連絡を取って追及したところ、男性も不倫の事実を認めたので、後は慰謝料の金額を話し合うことにしました。ところが、その数日後、不倫相手の奥さんからNさんに連絡があり、「主人に慰謝料を請求するなら自分もあなたの奥さんに慰謝料を請求する。
今回のことは喧嘩両成敗で終わらせるべきだ」と言われました。Nさんは再度、不倫相手の男性に連絡しましたが、相手の奥さんからまた連絡があり、「もう主人に連絡しないでください。今度連絡したらこちらもあなたの奥さんに慰謝料を請求します」と言われました。
Nさんとしては泣き寝入りすることは許せないのですが、相手の妻の妨害によって男性との話し合いが進まず、どうしていいかわからなくなってしまい、当事務所にご相談くださいました。Nさんから詳しい事情を伺うと、奥さんとは離婚する方向で話を進めているとのことでした。
当事務所の弁護士は、Nさんが不倫相手の男性に慰謝料を請求することと、相手の奥さんがNさんの妻に慰謝料を請求するのは別問題なので、Nさんの慰謝料請求は正当なものであることをご説明しました。
また、Nさんの奥さんのLINEの履歴から、不倫相手の男性は医師であること、独身であると嘘をついていたこと、インターネット上で会話を楽しみたいNさんの妻に対して執拗に会うことを迫って交際に至ったことがわかったということでした。
このような事情があれば、過去の判例からみて相場よりも高額の慰謝料が認められる可能性があることもお伝えしました。正式にご依頼を受けた後、早速、不倫相手の男性に連絡を取って和解交渉を始めました。
弁護士は男性に対して、Nさんの奥さんに嘘をついて交際を迫ったことや、Nさんの奥さんを妊娠させたためにNさんは離婚することになり、幼い子ども2人を抱えて苦労していくことになることなどから、男性には重い責任があることを丁寧に説明しました。
男性も非を認めて、裁判を起こされるよりは和解をすることに理解を示しました。なお、相手の奥さんはNさんにしたのと同じように弁護士にも連絡をしてきて和解交渉を妨害しようとしました。
弁護士が「あなたの慰謝料請求は別問題であるから請求するならきちんとした形で請求していただきたい」と説明したところ、相手の奥さんからの連絡はなくなりました。結果、不倫相手の男性とは慰謝料450万円を支払ってもらうことで和解が成立しました。
今回のように、W不倫のケースでは不倫相手への慰謝料請求が相手の配偶者によって妨害される場合もあります。弁護士にご依頼いただければ、妨害を排除して適正な慰謝料額で交渉を進めることが可能です。
相手との話し合いが進まずに困ってしまったら、お気軽に当事務所にご相談ください。