この記事でわかること
- 慰謝料請求されたときの対処法がわかる
- 慰謝料請求を無視されたときの対処法を理解できる
- 慰謝料請求の相談を弁護士にするメリットがわかる
配偶者などに浮気の慰謝料請求をしても、必ず応じてもらえるとは限りません。
慰謝料請求を無視されることがあります。
反対に、浮気をして慰謝料請求されても、無視するケースがあるはずです。
慰謝料請求を無視したら駄目なのでしょうか。
この記事では、浮気で慰謝料請求した人と慰謝料請求された人の両方の立場で、慰謝料請求の対処法について解説します。
慰謝料を請求された側と慰謝料を請求する側、それぞれの視点で順番に説明します。
【請求された側】慰謝料請求を無視するのは駄目
浮気の慰謝料請求をされた側は「慰謝料請求を無視するのは駄目だろうか」と思うかもしれません。
慰謝料請求を無視すれば、慰謝料を払わずに済むのではないかと考えるからです。
慰謝料請求を無視すること自体はできます。
しかし、慰謝料請求を無視することにはリスクがあるためおすすめできません。
慰謝料請求を無視するとなぜ駄目なのか、具体的に3つのリスクを説明します。
慰謝料請求された人で「慰謝料請求を無視していいだろうか」と思っている人は、慰謝料請求を無視するリスクについてよく考えてみてください。
慰謝料請求を無視すると裁判になる可能性がある
慰謝料請求を無視すると、慰謝料請求した被害者側から訴えられて裁判になるリスクがあります。
慰謝料請求の多くは、いきなり裁判を提起するようなことはありません。
浮気の慰謝料請求は必ず裁判で決着をつけなければならないというルールはないのです。
話し合いで慰謝料請求について解決できるなら、浮気の被害者側もその方がいいと考えるケースもあります。
話し合いで解決できれば、裁判のために支出する費用も、裁判が決着するまでの時間も必要ないからです。
このように、慰謝料を請求する側も話し合いで解決することにメリットがあるため、最初は内容証明郵便などによる慰謝料請求や直接的な話し合いによる慰謝料請求をおこなうのが基本的な流れになります。
しかし、慰謝料請求を無視してしまうと、慰謝料請求について話し合いで解決できる機会を自分で蹴ってしまうことになるのです。
慰謝料請求を話し合いで解決することは難しいと被害者側に判断された結果、訴えられてしまう可能性があります。
慰謝料請求を無視すること自体は可能です。
ですが、無視した結果、慰謝料請求の裁判になるリスクがあります。
慰謝料請求を無視すると示談や裁判で不利になる可能性がある
浮気の慰謝料の相場はケースバイケースで決まります。
たとえば、結婚後10年の夫婦が浮気したケースと結婚1年の夫婦が浮気したケースを同じに語ることはできません。
婚姻期間がまったく違うためです。
浮気の慰謝料は婚姻期間にも影響を受けるため、同じ浮気でも慰謝料の額はケースバイケースになります。
浮気の慰謝料の額は浮気をした加害者側の態度によっても金額が変わってきます。
浮気の加害者に反省の態度や謝意が見えないと、慰謝料増額の要因になる可能性があるのです。
最初に慰謝料請求されたときに慰謝料請求を無視していると、後の示談や裁判で「被害者側からの慰謝料請求を無視していた」「反省の態度が見られなかった」という理由から、示談や裁判で慰謝料を増額されるなど、不利に扱われることがあります。
慰謝料請求を無視すると被害者側が感情的な行動に出る可能性がある
慰謝料請求を無視することで、浮気の被害者側が感情的な行動に出るリスクがあります。
浮気の被害者は浮気をされたことで、すでに怒りや悲しみを抱えている状態です。
そのうえ慰謝料請求を無視されると、感情に拍車がかかり仕返しなどの行動に出る可能性があります。
よくあるのは、職場に被害者が訪ねてくることや、親族や知人などに浮気のことを言いふらすことなどです。
職場に浮気の被害者が訪ねてきてその場で口論や押し問答になれば、職場の同僚が浮気の事実を知ってしまいます。
職場に浮気を知られた結果仕事がしにくくなり、会社を辞めなければならない可能性もあるわけです。
親族や友人などに浮気の話を広められると、加害者の信頼や社会的な評判にもつながることでしょう。
このように、慰謝料無視が被害者の怒りや悲しみといった感情に油を注いだ結果、被害者が感情的な行動に出てしまうことがあります。
慰謝料請求を無視することで、加害者側にはリスクがあるのです。
慰謝料請求は無視せず、きちんと対処することが重要になります。
【請求された側】慰謝料請求されたときの対処法
浮気の慰謝料請求を無視することは、加害者側にとってリスクでしかありません。
では、無視せずに慰謝料請求に対応するとして、具体的にどのように対処すればいいのか方法が問題です。
浮気の慰謝料請求をされたときの対処法について、順を追って説明します。
慰謝料請求の内容を確認する
慰謝料請求にはいくつか方法があります。
電話は直接的な話し合いで慰謝料請求されるケースや内容証明郵便などの書面で請求されるケース、弁護士などが被害者の代理として請求してくるケースなどがあります。
どの方法で慰謝料請求されても、慰謝料請求を無視してはいけないという点は基本的に同じです。
慰謝料請求されたら無視せず、慰謝料請求の内容をしっかり確認しましょう。
慰謝料請求の際に加害者側が特に気にするのは慰謝料の額かもしれません。
しかし、慰謝料請求を受けた場合は、他の内容も無視できません。
慰謝料請求では、以下の内容についても確認しておきましょう。
- ・請求された慰謝料の額
- ・慰謝料の支払い期日
- ・慰謝料以外の条件
- ・慰謝料請求の根拠
- ・慰謝料請求に使われている文言
慰謝料請求では慰謝料の支払い期日を確認しておくことが重要になります。
慰謝料の支払い期日を確認することで「いつまでに対処すべきか」がわかるからです。
同じく重要なのは、慰謝料請求の根拠になります。
根拠がないのに慰謝料という金銭を請求するのはおかしなことです。
十分な根拠なく慰謝料請求している場合は、慰謝料請求されても請求を免除できる可能性があります。
十分な根拠のもとに慰謝料請求をおこなっているか、よく確認してください。
わからない場合は弁護士に相談し、十分な根拠の有無をチェックしておきましょう。
この他には、慰謝料以外の条件や慰謝料請求に使われている文言を確認する必要があります。
慰謝料請求では「浮気のことを他言しない」など、条件がつけられることがあるのです。
条件によっては慰謝料を請求した被害者側と交渉する必要があるため、必ず確認しておきたいポイントになります。
慰謝料請求に使われている文言に「職場の同僚にバラしてやる」などの脅迫のような文言があれば、請求された側が脅迫罪として追及できる可能性があるのです。
相手を刺激せずに慰謝料請求の交渉を進めるためにも、どのような文言が使われているか確認しておく必要があります。
弁護士に慰謝料請求の全文などを、一度見てもらうといいでしょう。
弁護士に慰謝料請求について相談する
慰謝料請求の内容を確認したら、次は弁護士に相談します。
弁護士に相談すれば慰謝料請求の根拠や文言についても法的な知識をもとにチェックしてもらうことが可能です。
そのうえ、慰謝料請求について弁護士とよく話し合い、示談交渉についてどのような方向性で話をまとめるか決めるという流れになります。
事前に弁護士と相談せずに慰謝料請求の内容を確認して自分で対応した方がいいのではないかと思うかもしれません。
弁護士に慰謝料請求の内容について相談せずに加害者が自分で対処することには、加害者側にデメリットがあります。
弁護士に相談しないと相場以上の高額慰謝料を請求されても気づきません。
よって、相場以上の高額な慰謝料を知らずに払ってしまうリスクがあるのです。
また、慰謝料支払い時の条件をきちんと決めなかったばかりに浮気をばらされるリスクや示談がまとまった後に再び請求されるリスクなどもあります。
自分で慰謝料請求に対応することにはリスクやデメリットがつきまとうため、弁護士に相談して内容を法的な面からチェックしてもらったうえで対処することをおすすめします。
弁護士に慰謝料請求の示談交渉をしてもらう
被害者との慰謝料請求の示談交渉は弁護士に一任できます。
弁護士が慰謝料請求について交渉することで慰謝料の減額や免除を期待できる他に、被害者側とのトラブルを回避することや、被害者と直接交渉する精神的な負担やわずらわしさも回避できるのです。
また、慰謝料請求の交渉を熟知している弁護士が被害者と慰謝料の交渉をすることで、慰謝料請求の話が短時間かつスムーズに解決する可能性もあります。
弁護士が示談交渉しても被害者側が納得しない場合は裁判などで決着をつける流れになります。
裁判になった場合も示談交渉の時点で弁護士が事情を把握していますから、スムーズに裁判の準備に移れるのです。
【請求された側】慰謝料が請求されたときに弁護士に相談するメリット
浮気の慰謝料を被害者から請求された場合、慰謝料請求された加害者は自力で解決しようとするのではなく、弁護士に相談することをおすすめします。
慰謝料請求された加害者が弁護士に相談することには3つのメリットがあります。
慰謝料請求を無視せず早期に解決するためにも、慰謝料請求されたときは迅速に弁護士に相談しましょう。
慰謝料請求で揉めて裁判になる前に解決できる
慰謝料請求は基本的に口頭や書面での請求がおこなわれるため、早い段階で応じれば話し合いで解決できる可能性があります。
最初に慰謝料請求を無視しても、話し合いの段階であれば弁護士が介入することによって裁判になる前に解決できる可能性があります。
弁護士が話し合いに介入することで、適正な慰謝料額もわかります。
弁護士は交渉に慣れているため、早い段階でトラブル化させず解決できるというメリットがあるのです。
弁護士に示談交渉や裁判の準備を一任できる
被害者側からの慰謝料請求を無視していた場合、後から焦って示談交渉しても被害者が応じてくれない可能性があります。
最初に慰謝料請求を無視していたという事情があるからです。
最初に慰謝料請求を無視しており後から示談交渉をして解決したいと思った場合は弁護士に相談するメリットがあります。
浮気の加害者本人の言葉や交渉には耳を貸さなくても、法律や示談交渉のプロである弁護士の場合には耳を貸す可能性があるからです。
慰謝料請求を無視しても、早い段階で思い直して弁護士に相談して慰謝料請求の示談交渉を進めれば、裁判になる前に解決できる可能性があります。
慰謝料請求で裁判になった場合は、弁護士に依頼することで裁判の準備を任せられるというメリットがあるのです。
自分で準備する必要はなく、弁護士と方向性を話し合ったうえで手続きや裁判などは一任できます。
裁判を弁護士に任せることで、慰謝料請求された側が有利に立ち回れる可能性があるというメリットもあるのです。
慰謝料請求を相談者にとって適切な和解や判決で解決できる
弁護士は法律紛争の専門家でもあります。
弁護士は慰謝料の増減の要因にも通じています。
裁判で適切な判決を得るためにはどのように主張すべきかを慎重に検討したうえで動けるというメリットがあるのです。
弁護士は主張のために必要な証拠なども理解しているため、足りないものがあれば弁護士のサポートでスムーズに準備できるというメリットがあるのです。
裁判においては、判決以外に和解という解決方法もあります。
仮に和解の方向性で動いたとしても、慰謝料の増減や適性額を見極め、弁護士のアドバイスのもと自分によってより良い判断を下せるというメリットがあるのです。
【請求する側】慰謝料請求が無視されたときの対処法
今度は慰謝料請求する側である浮気の被害者側の立場から、慰謝料請求の無視について解説します。
慰謝料請求して無視されても、慰謝料請求自体には強制力はありません。
仮に内容証明を使って請求していたとしても、内容証明にも慰謝料請求を強制する力はないのです。
慰謝料請求に対しては3つの対処法があります。
まずは慰謝料請求の期限まで待つ
慰謝料請求は「聞いていない」などの言い逃れを封じるために、郵便局に送付と内容が記録される内容証明郵便で送ることが基本です。
内容証明で慰謝料請求するときは、「何時まで連絡が欲しい」「期限まで連絡がなければ法的措置を取る」旨を記載しておきます。
そして、慰謝料請求の内容証明郵便を送っても、応答の期限までは待ってください。
期限ぎりぎりに慰謝料請求の相手方から連絡があるからです。
期限切れまで待って無視されるかどうか確認してみましょう。
口頭での請求など慰謝料請求の証拠が残りにくい方法で請求していた場合は、あらためて慰謝料請求を内容証明郵便でおこないましょう。
まずは応答の期限まで待って、様子を見ることが重要です。
無視されなかった場合は示談交渉をスタートする
慰謝料請求を当初無視しようと思っていても、期限間近になって思い直すかもしれません。
慰謝料請求の相手から連絡があった場合は慰謝料請求の示談交渉をスタートします。
慰謝料請求の相手が慰謝料請求や慰謝料支払いの条件に応じる場合は示談書を作成して完了です。
しかし、慰謝料請求の相手方が連絡してきたからといって必ず慰謝料請求に応じるとは限りません。
「浮気していない」「払わない」「証拠はあるのか」など、慰謝料請求に反論する可能性があるのです。
証拠を提示して慰謝料の支払いを促すことも方法のひとつですが、当事者同士だと泥仕合のようになったり、感情的になって話が進まなかったりします。
また、慰謝料額や慰謝料の支払い条件などが当事者同士でまとまらないこともあるのです。
示談交渉する際はスムーズに進めるためにも、弁護士に話し合いに入ってもらうことをおすすめします。
弁護士が介入することで慰謝料請求の相手にプレッシャーを与えられるという利点もあります。
慰謝料請求を無視されたら弁護士に相談する
慰謝料請求を無視されたことがわかったら、弁護士に急いで相談しておくことが重要です。
慰謝料請求の相手が無視し続けているということは、話し合い(示談交渉)による解決が難しいと考えられます。
慰謝料請求のためには裁判などの法的な手続きに移る必要があるのです。
弁護士に相談すれば、弁護士の方で相手の出方を考慮して、裁判の手続きを進めてくれます。
弁護士に相談する際は弁護士費用が気になるかもしれませんが、弁護士事務所の中には初回相談無料の事務所や慰謝料請求に失敗した場合に着手金返金などのシステムを採用している事務所などがあるため、そういった弁護士事務所を上手く活用するといいでしょう。
費用倒れについて先に弁護士に相談することも可能です。
【請求する側】慰謝料請求を無視されたときにやってはいけないこと
慰謝料請求を相手方が無視しても、違法な手段や迷惑行為をおこなうことは許されません。
場合によっては慰謝料を請求した側が責任を追及される可能性があります。
慰謝料請求を無視されても、次の4つのことはやらないよう注意してください。
無視した相手の職場などに押しかける
慰謝料請求を無視したからといって、相手の自宅や職場に押しかけることはNG行為です。
不法侵入や名誉棄損などで、かえって慰謝料を請求した側が責任追及される可能性があるため、慰謝料請求を無視されても押しかけはやめましょう。
無視した相手の誹謗中傷をネットに書き込む
ネットやSNSなどに慰謝料請求を無視した相手の誹謗中傷を書き込むと、名誉棄損に該当する可能性があります。
慰謝料を請求した側が反対に名誉棄損の慰謝料を請求される可能性があるため、注意が必要です。
無視した相手の両親など縁者に慰謝料請求する
浮気の加害者側に慰謝料請求を無視された場合、加害者の両親といった縁者に慰謝料請求する人がいます。
このような行為は避ける必要があります。
なぜなら、浮気の加害者の両親に慰謝料の支払い義務はないからです。
浮気の加害者が浮気の事実を両親などの周囲に黙っていた場合は、慰謝料請求をきっかけに深刻なトラブルになる可能性もあります。
慰謝料請求はあくまで本人におこなうことが重要です。
本人が応じない場合は裁判で判決を得たうえで強制執行するなどの方法で回収を進めましょう。
無視した相手に退職を強要する
慰謝料請求の相手が配偶者の同僚や部下、上司だった場合、請求相手に対して「職場を辞めて欲しい」と強要する人がいます。
これについてもNG行為です。
辞職を強要すると、強要罪が成立する可能性があります。
会社側が浮気の事実を知っている場合は、会社の社内規律や判断に任せるようにしましょう。
慰謝料請求を無視されたという理由があっても、辞職の強要はNGです。
慰謝料請求の相談を弁護士にするメリット
慰謝料請求をする側にも弁護士に依頼するメリットがあります。
慰謝料請求を弁護士に依頼するメリットを確認したうえで、弁護士への相談を検討してみてはいかがでしょう。
慰謝料請求する側が弁護士に相談するメリットは3つあります。
慰謝料請求を浮気の加害者に無視されなくなる
浮気の慰謝料請求を弁護士に相談しておこなうことで、加害者側に無視されなくなるというメリットがあります。
たとえば、浮気の慰謝料請求を内容証明でおこなうとします。
内容証明を慰謝料請求する被害者の個人名で出した場合と弁護士名(弁護士事務所名)で出した場合、どちらがより加害者側が慌てるでしょうか。
また、プレッシャーを与えられるでしょうか。
この場合、慰謝料請求の相手に与えるプレッシャーは後者の方が大きいのではないでしょうか。
被害者から内容証明が届いても甘く見て無視する可能性がありますが、弁護士などの名前で出せばさすがに加害者も無視できないはずです。
慰謝料請求を最初から弁護士に任せることで、加害者から慰謝料請求自体を無視されにくくなります。
慰謝料請求を加害者が無視しても迅速に対処できる
弁護士に慰謝料請求の相談をしておけば、請求を無視されても迅速に次の手段を講じられるというメリットがあります。
たとえば内容証明郵便を送付しても相手が無視した場合、次は裁判で判決をもらうという流れが考えられるはずです。
このときに裁判の実務経験や法的知識がなければ、裁判の手続きや準備で手間取ってしまうことでしょう。
仮に自分で準備できたとしても、日常生活の中で仕事や家庭生活をこなしながら準備するのは時間や労力面で負担が大きいといえます。
弁護士に慰謝料請求を依頼しておけば、弁護士の方で裁判の準備もしてくれますので、スムーズに次の慰謝料請求に移れるというわけです。
時間や労力面での負担も軽減できます。
慰謝料請求による精神的なストレスを軽減できる
弁護士に依頼することで時間や労力面の負担を軽減できるだけでなく、精神的なストレスも軽減できるというメリットがあります。
慰謝料請求を自分だけでおこなう場合、加害者側とのやり取りはすべて自分です。
示談交渉も自分ですし、連絡の窓口も自分になります。
浮気という事実があったから慰謝料を請求することになったのではないでしょうか。
慰謝料とは心の痛みに対する賠償です。
浮気という傷つくことがあったからこそ、慰謝料につながったわけです。
加害者は慰謝料請求の原因であり、請求側にとっては心の痛みを生み出した人になります。
やり取りする中で言葉や態度に傷ついたり、浮気のことを思い出して苦痛を覚えたりすることもあるのではないでしょうか。
弁護士に慰謝料請求を一任すれば、慰謝料請求の相手である加害者と直接やり取りする必要はありません。
弁護士が連絡の窓口になり、示談交渉についても弁護士が表に立って進めてくれます。
被害者にとって弁護士への慰謝料請求の相談と依頼は、加害者とやり取りする精神的なストレスを軽減できるというメリットがあるのです。
また、加害者と直接示談交渉や連絡を取り合う必要がないため、慰謝料を請求する被害者が感情的になり、示談交渉でトラブルになることも防止可能です。
弁護士が示談交渉するため、感情的なトラブルにならずスムーズに解決に向けて話し合いや手続きを進めることができます。
まとめ
慰謝料請求を無視した場合と無視された場合について、慰謝料請求側と慰謝料を請求された側の立場で解説しました。
慰謝料請求を無視すると、裁判になる可能性があります。
早い段階で弁護士に相談すれば示談交渉などでスムーズに解決できる可能性があります。
また、慰謝料を請求された側が弁護士に相談することは、慰謝料の適正額を知ることや根拠のない請求を防ぐことにもつながるのです。
慰謝料請求を無視された側も、早い段階で弁護士に相談することでスムーズに慰謝料を回収できる可能性があります。
慰謝料請求の無視などのトラブルは弁護士に相談し、アドバイスを受けることをおすすめします。