性別 | 男性 |
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年齢 | 30歳代 |
結婚歴 | 10~15年 |
職業 | 会社員 |
子供のあり(人数)or なし | あり(2人) |
慰謝料 | – |
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Tさんは、会社で重要な役職を任され、残業や休日出勤、出張なども多く、忙しいけれど充実した毎日を送っていました。それに対してTさんの妻は仕事より家庭を優先してほしいと言って、Tさんの仕事には非協力的でした。
Tさんは、妻との価値観の違いや性格の不一致を感じ、次第に不満が大きくなっていきました。やがて離婚を考えるようになり、妻子と別居するようになりました。しかし妻は離婚に応じず、どうしても離婚するなら慰謝料や財産分与、養育費などについてTさんにはとても支払えない金額を条件として出してきました。子どもにも会わせないと言い張っていました。
Tさんは自分で離婚の話し合いを進めることに限界を感じ、当事務所にご相談くださいました。Yさんに詳しいお話を伺うと、円満に離婚したいので、離婚条件についてはできるだけ相手方の意見も尊重するけれど、現実に支払い可能な範囲内で離婚したいとのことでした。
また、子どもとも月に一回は会うことを希望されていました。当事務所の弁護士は、可能な限りTさんの希望に近い条件で円満に離婚できるよう全力で交渉することをお伝えしました。正式にご依頼後、当事務所は早速妻に連絡して交渉を開始しましたが、妻の態度はかたくななままで話し合いはなかなか進みませんでした。
そこで、当事務所の弁護士は離婚調停を申し立て、交渉の場を家庭裁判所に移しました。調停でも最初は妻は離婚に応じず、もし離婚するなら高額な慰謝料、財産分与、養育費を請求すると主張していました。さらに別居中の婚姻費用の支払いも求めてきました。
交渉は難航しましたが、弁護士は調停委員にTさんの意向を正確に伝え、円満に離婚したいことを粘り強く訴えて、丁寧に調停を続けました。調停委員もTさんと弁護士の主張に理解を示してくれて、粘り強く妻に話をしてくれました。
最終的には慰謝料や財産分与、養育費などはTさんが十分に支払える金額で折り合いがつき、子どもとも毎月一回の面会交流をすることで合意に至りました。
今回のように、相手方は離婚に応じずいろいろ困難な条件を出してくる場合があります。そんな場合でも、弁護士が交渉することで少しでも依頼者の方の希望に近い条件で円満に離婚できる可能性があります。
相手方が離婚に応じなかったり、いろいろ困難な条件を出してきて話し合いが進まない場合は、まずは離婚に強い弁護士に相談することをおすすめします。