浮気相手に対しての慰謝料請求方法を紹介!【自分で慰謝料請求するときの注意点も解説】 | 離婚弁護士マップ
  • tel-button
  • mail-button
top center bottom

浮気相手に対しての慰謝料請求方法を紹介!【自分で慰謝料請求するときの注意点も解説】

浮気相手に対しての慰謝料請求方法

この記事でわかること

  • 浮気相手に自分で慰謝料請求する方法がわかる
  • 浮気相手への慰謝料請求を成功させるコツを理解できる
  • 浮気相手への慰謝料請求で注意すべきことがわかる

浮気相手に慰謝料請求する場合は、自分で請求することも可能です。

浮気相手への慰謝料請求は裁判で行う必要があると勘違いしている人もいますが、浮気相手への慰謝料請求方法には裁判以外にもいろいろな方法があります。

この記事では、浮気相手に自分で慰謝料請求する方法や注意点、浮気相手への慰謝料請求を成功させるコツなどを解説します。

不倫慰謝料は浮気相手にも請求可能

配偶者が浮気をした場合は浮気相手と浮気した配偶者の双方に浮気の責任があります。

慰謝料請求は配偶者だけに行うことも可能ですし、配偶者と浮気相手の双方に行うことも可能です。

もちろん浮気相手にだけ請求することもできます

浮気の慰謝料請求を誰に行うか、そしてそもそも浮気の責任を慰謝料請求というかたちで追及するかは、浮気をされた人が決めていいのです。

仮に浮気相手にだけ慰謝料請求する場合にも、慰謝料請求方法にはいろいろあります。

慰謝料請求方法についても請求する人が浮気相手の態度や浮気の事情などをふまえて、どの方法を使うか決めることが可能です。

また、慰謝料請求を誰に任せるかも、慰謝料請求する人が決めて差し支えありません。

慰謝料請求は必ず弁護士に任せなければならないというルールはないので、自分で慰謝料請求することもできます。

浮気相手への慰謝料請求を自分で行う方法

浮気相手に自分で慰謝料請求する方法は3つあります。

浮気相手に自分で直接慰謝料請求する方法

慰謝料請求は必ず裁判をする必要はなく、口頭や電話などで浮気相手に慰謝料請求することも可能です。

浮気相手が慰謝料を支払えば解決になります。

慰謝料を即座に支払わなくても、浮気相手が話し合いに応じる姿勢を見せれば、話し合いにより慰謝料額や示談条件などを決めて解決することも可能です。

口頭や電話での慰謝料請求方法のメリットは、簡単にできるという点になります。

請求時に請求書面を作成する必要もありませんし、伝えたいことがあれば直接口頭で告げればいいだけです。

直接請求時に浮気相手が慰謝料の支払いに応じた場合は、書面や裁判などでの慰謝料請求方法より、迅速に慰謝料を手にすることが可能だというメリットがあります。

裁判のように裁判費用もかかりません。

浮気相手が同意すれば、「配偶者に会わない」「嫌がらせなどをしない」「約束違反の際には違約金を払う」などの条件を慰謝料支払いと合わせて盛り込むことも可能です。

口頭などで浮気相手に慰謝料請求する方法にはメリットも多いのですが、デメリットも多い点に注意が必要です。

浮気相手に直接慰謝料請求する方法は、浮気相手に対して自分で慰謝料を請求する旨を告げなければいけません。

そのため、感情的になってしまい、浮気相手とトラブルになってしまう可能性があるのです。

さらに、自分で直接慰謝料請求する方法の場合は慰謝料請求の取り決めても後から「認めていない」「払うと言っていない」とトラブルになることもあります。

請求しただけでは浮気相手に慰謝料請求に応じる義務もないため、言い逃れされることもあるのです。

浮気相手と慰謝料の取り決めをしても、踏み倒しにあう可能性もあります。

自分で行う慰謝料請求方法を選ぶときは、メリットとデメリットをよく理解して使うことが重要です。

自分で内容証明などを使う慰謝料請求方法

自分での慰謝料請求方法には、内容証明郵便などの書面を使う方法があります。

内容証明郵便とは日本郵政の提供している郵便サービスのひとつで、郵便局に「誰に手紙をいつ送ったか」「どのような内容の手紙を送ったか」が記録として残る手紙のことです。

郵便局が送付と内容について証明してくれるため、内容証明郵便と呼ばれています。

書面などによる慰謝料請求方法を使う場合は、必ず内容証明郵便を使わなければならないというルールはありません。

普通郵便や自分で書いた書面を浮気相手に渡すことも可能です。

しかし普通郵便や書面を渡しただけでは、浮気相手が「受け取っていない」「慰謝料請求のことなど知らない」としらを切ることが考えられます。

言い逃れされないためにも、証拠として残る内容証明郵便の利用をおすすめします。

自分で内容証明郵便などを用い慰謝料請求するメリットは、相手にプレッシャーを与えられることです。

口頭で慰謝料請求しても本気だと受け取ってもらえないこともあります。

しかし内容証明郵便は法的な手続きの前段階にも使われる手紙ですから、慰謝料請求の本気度が浮気相手に伝わり、プレッシャーを与えることが可能です。

浮気相手に直接会ったり、会話したりせずに済む可能性もあるため、顔合わせたり話したりしたくないときにもメリットのある慰謝料請求方法になります。

内容証明郵便を使ったときは郵便局に証拠が残りますから、言い逃れも封じられ、裁判などになったときも証拠として使えるというメリットもあるのです。

ただし、内容証明郵便などの慰謝料請求方法にはデメリットもあるため注意が必要です。

内容証明郵便などの書面は、あくまで証拠として使えるだけです。

浮気相手に慰謝料の支払いを強制する力はありません。

浮気相手が内容証明郵便などを受け取っても、慰謝料請求を無視することもあります。

自分で書面などを用いる慰謝料請求方法を使うときも、メリットとデメリットをよく理解して、本当に適切か考えてから決めましょう。

自分で浮気相手と裁判する慰謝料請求方法

裁判は弁護士に依頼しなければならないと思うかもしれませんが、自分で浮気相手に裁判を提起することも可能です。

ただし、裁判による慰謝料請求方法は法的な知識や実務経験がないと戸惑うことも多く、自分で提起しても自分に有利に進められないこともあります。

裁判は最終的に判決をもらいますが、自分で提起した裁判だからといって、必ず自由に有利な判決をもらえるとは限らないのです。

自分で裁判を提起して慰謝料請求を認めてもらうためには証拠が重要になりますが、自分で行う場合は証拠集めや書面の準備などもすべて自分で進めなければいけません。

手間と時間がかかる慰謝料請求方法になります。

裁判には費用もかかり、判決が出るまで長いというデメリットもあるのです。

しかしながら、裁判は裁判官という第三者が判決を下すという点でメリットになる可能性もあります。

浮気相手と自分で話し合っても慰謝料の決着がつかなかった場合は、あえて裁判官に決着をゆだねることもひとつの方法です。

内容証明郵便や口頭での慰謝料請求方法では応じなかった浮気相手や、請求を無視していた浮気相手などでも、裁判は無視できないというメリットもあります。

仮に無視したとしても、浮気相手が不利になるだけなので問題ありません。

裁判の判決は債務名義になるという特徴もあります。

債務名義とは、強制執行に必要な材料のことです。

判決があれば判決内容にそって浮気相手が慰謝料の支払いをしなくても、強制執行で回収できます。

自分で口頭や書面を用いる慰謝料請求方法には強制力がありませんでしたが、裁判の場合は判決を得ることにより慰謝料の支払いを強制できるメリットがあるのです。

浮気相手への慰謝料請求を成功させるコツ

浮気相手への慰謝料請求を自分で行う場合は、どのようなポイントに留意すると成功率が高くなるのでしょう。

浮気相手に自分で慰謝料請求するときの成功のコツについて見ていきましょう。

浮気相手の情報を知っておく

浮気相手に慰謝料請求しようにも、浮気相手の名前や住所などがわからないと、慰謝料請求できません。

浮気相手の情報がわからないと、慰謝料請求方法を選ぶ以前の問題です。

自分で慰謝料請求するために必要な浮気相手の住所や名前などは、しっかりと入手しておきましょう。

情報の入手は最優先事項です。

情報がわからない場合は探偵に身元をおさえてもらうなど、情報入手のために動く必要があります。

浮気相手に慰謝料請求する前に証拠をおさえる

浮気相手に自分で慰謝料請求した場合「証拠はあるのか」「自分は浮気などしていない」と浮気相手に言い逃れされてしまう可能性があるのです。

そもそも証拠がないと浮気相手が慰謝料請求の交渉の席に座ってくれない可能性すらあります。

仮に裁判になった場合も、裁判官を証拠により納得させなければ、自分に有利な判決をもらうことはできません。

浮気の慰謝料請求で必要になる証拠は「肉体関係があったことを証明する証拠」になります。

写真など、慰謝料請求のために証拠を集めておきましょう

証拠集めが自分で難しい場合は、探偵などの調査してもらうといいでしょう。

浮気調査を得意とした探偵であれば、慰謝料請求に使えるかたちで証拠をまとめてくれるはずです。

口頭での慰謝料請求方法では冷静に対処する

自分で慰謝料請求するときは、感情的になることはマイナスです。

感情的になってしまうと、まとまる話もまとまらなくなってしまいます。

浮気相手が慰謝料を払うつもりでいても、暴言などがあれば「そこまで言われる筋合いはない」と、慰謝料に対して意固地な態度になることも考えられるはずです。

自分で慰謝料請求をする場合は、態度や言葉に気をつけることが慰謝料請求を成功させるコツになります。

感情的にならず、冷静にまとめるべき話をまとめましょう。

浮気相手への慰謝料請求では相場と妥協点を理解しておく

浮気の慰謝料相場は50~300万円です。

ただしこれはあくまで相場であり、実際の慰謝料は個別ケースによって金額が変わってくるため、必ず相場通りの金額になるわけではありません。

浮気の慰謝料では慰謝料増減要素などもあるため、増減要素も考慮して、適切な慰謝料額を判断することが重要になります。

浮気慰謝料の増減要素とは、浮気の期間や頻度、浮気相手の態度などです。

増額請求できる要素があれば慰謝料に反映できるよう、弁護士の無料相談などを利用して金額面のアドバイスをもらってもいいでしょう。

浮気相手に自分で慰謝料請求するときは、妥協点を理解しておくことも重要です。

たとえば、浮気慰謝料の増減要素などを考慮して、200万円ほどが適切な慰謝料ではないかと判断したとします。

しかし浮気相手には資力がないため、一括で払うことは難しいという回答でした。

分割払いまたは一括で払える額へ減額して欲しいと交渉されました。

慰謝料をしっかり払って欲しいからこそ、自分で慰謝料請求したはずです。

しかし、浮気相手にスムーズに慰謝料を払ってもらうためには、どこかで妥協することも重要になります。

例で考えるなら、分割払いを承諾するか、浮気相手が払える金額に減額して一括払いしてもらう方法などがあります。

もちろん拒むことも可能ですが、拒めば慰謝料の回収に難航する可能性があるのです。

自分が求める慰謝料の金額や条件を強固に押し通そうとすると、慰謝料を払おうとしている浮気相手が翻意することもあります。

トラブルになることもあるのです。

浮気慰謝料の相場を知り請求金額の参考にするとともに、請求の際の妥協点についても考えておくことが、慰謝料請求を成功させるコツになります。

浮気相手と慰謝料請求や条件で合意したら書面に残す

浮気相手と慰謝料請求について合意したら、慰謝料金額や慰謝料の条件などを書面にまとめておきましょう。

書面にしておけば、後から浮気相手に「言っていない」などの言い逃れされることを防げます。

証拠に残すことが重要なのです。

書面は自分で作成してもいいのですが、公証役場で公正証書として残すことをおすすめします。

公正証書に執行認諾文言を入れることで、浮気相手が慰謝料支払いの約束を反故にしたときは強制執行を使って慰謝料の回収が可能になるのです。

浮気相手へ慰謝料請求を自分でするときの注意点

自分で浮気相手に慰謝料請求するときは注意したいポイントが4つあります。

慰謝料請求を成功させるコツだけでなく、注意点にも留意して慰謝料請求方法の選択や実際の慰謝料請求を行うことが重要です。

4つの注意点を順番に確認します。

浮気相手に過剰な慰謝料請求を行わない

浮気の慰謝料相場よりあまりに高額な請求を行うと、浮気相手との交渉が頓挫する可能性があるのです。

慰謝料請求に応じる態度を見せていた浮気相手でも、あまりに相場からかけ離れた慰謝料を請求されると、現実的ではないと考えることでしょう。

加えて、なぜ世の浮気の慰謝料相場からここまでかけ離れているのか説明を求めるはずです。

仮に慰謝料請求側が説明したとしても、あまりに高額な慰謝料については、理解を得ることは難しいのではないでしょうか。

浮気相手が払う気をなくしたり、現実的に払えなかったりするため、慰謝料請求が難航するかもしれません。

自分で慰謝料請求するときは浮気相手に過剰な請求は行わず、相場をおさえて請求を行うよう、注意が必要です。

条件についても、過剰すぎる内容だと反発を買います。

よく検討しましょう。

浮気相手との合意内容を書面化することが困難である

自分で浮気相手に慰謝料請求するときは、証拠を残すという意味で、慰謝料請求や条件などで合意した内容を書面として残すことが重要です。

しかし、自分で浮気相手に慰謝料請求するときは、どのようなかたちで文書化するかが問題になりがちです。

合意した内容をどのような文言で表現するか。

間違った内容で記載していないか。

浮気相手との合意内容を文書にするときに、悩むことがあります。

文書に使う文言ひとつでも、後のトラブルの火種になる可能性があります。

また、文書は浮気相手が約束を破ったときやトラブルになったときの証拠としても使うため、文書の内容が正確でなければ、証拠としても使えなくなってしまうのです。

すでにご紹介した公正証書を使うなど、正確な内容の文書に残すかつ証拠として使える文書として残すよう注意してください。

浮気相手に弁護士がついたら不利になる可能性がある

自分で慰謝料請求をするときは、慰謝料請求方法を問わず、浮気相手に弁護士がついてしまうと不利になる可能性があります。

仮に口頭で慰謝料請求した場合、浮気相手の方は交渉役として弁護士が出てくるのです。

弁護士は法律のプロであると同時に示談交渉のプロでもあります。

経験や示談の知識が違いますので、弁護士との示談交渉になると、自分で慰謝料請求した人は不利な立場になるのです。

書面での慰謝料請求方法や裁判での慰謝料請求方法でも同じです。

弁護士は裁判のプロです。

裁判になると、どうしても弁護士が出てくれば不利な立場になります。

内容証明などの書面も弁護士は実務で慣れていますので、文言の穴などを突かれて不利な立場に置かれる可能性もあるのです。

浮気相手に弁護士がついたら、自分で慰謝料請求するという方向を転換して、早めに弁護士に相談することをおすすめします。

また、自分で慰謝料請求したいと思っている場合でも、弁護士にアドバイスを受けることで有利に立ち回れる可能性があるのです。

自分で慰謝料請求するときも、専門家である弁護士は賢く利用しましょう。

浮気相手の名誉やプライバシーを侵害しない

浮気相手にも名誉やプライバシーがあります。

浮気したからといって、浮気相手のプライバシーや名誉を侵害していいわけではありません。

自分で浮気の慰謝料請求するときは、浮気相手の家に押しかけるなどの行為は控えなければいけません。

浮気相手のご近所や会社に浮気のことを言いふらすことや、浮気相手の家族を巻き込むことなども控えた方が無難です。

逆に違法行為や迷惑行為として訴えられるなど、トラブルになる可能性があります。

まとめ

浮気相手に自分で慰謝料請求することも可能です。

浮気相手に自分で慰謝料請求する方法には、直接口頭での慰謝料請求方法や裁判での慰謝料請求方法などがあります。

浮気相手に自分で慰謝料を請求するときは、注意したいポイントなどもあります。

わからないことがあれば、自分で浮気相手に慰謝料請求する前に、弁護士に相談しておくことをおすすめします。

監修弁護士
中野 和馬

東京弁護士会

中野 和馬
石木 貴治

東京弁護士会

石木 貴治
山谷 千洋

東京弁護士会

山谷 千洋
堀 翔志

第二東京弁護士会

堀 翔志
水流 恭平

東京弁護士会

水流 恭平
福西 信文

東京弁護士会

福西 信文
川﨑 公司

東京弁護士会

川﨑 公司
大橋 正崇

弁護士法人AO

大橋 正崇
鵜飼 大

ウカイ&パートナーズ法律事務所

鵜飼 大
監修弁護士一覧
弊社が選ばれる3つの理由
離婚について知る