この記事でわかること
- 浮気の証拠として有利なものがわかる
- 浮気の証拠集めの注意点が理解できる
- 浮気の証拠集めが難しいときの対処法がわかる
浮気の慰謝料請求をするためには「証拠」が重要な鍵になります。
仮に浮気の事実があったとしても、言い逃れされてしまうかもしれません。
裁判などで浮気の慰謝料請求をする場合は、最終的に判決を下すのは裁判官です。
浮気の証拠がないと、裁判官という第三者の目から見て浮気が真実かわかりませんから、慰謝料が認められ難くなります。
浮気の慰謝料請求をするためにも、事前に証拠集めをしておく必要があるのです。
ただ、証拠が必要だとして、浮気の慰謝料請求には具体的にどのような証拠が必要になるのでしょうか。
必要な証拠がわからなければ集めようがありません。
この記事では、浮気の慰謝料請求に有利な証拠や証拠集めの注意点などを解説します。
浮気の証拠集めが難しい場合の対処法についてもあわせて解説します。
浮気による慰謝料請求には証拠集めが大切
夫婦は婚姻関係を結んだ段階で、お互いに対する「貞操義務」を負います。
貞操義務とは「配偶者以外の異性と肉体関係を持たない義務」「浮気をしない義務」です。
結婚している夫婦が夫や妻以外の異性と浮気をすると「不貞行為」として慰謝料請求の対象になります。
また、民法770条は浮気(不貞行為)を離婚事由のひとつとして定めているので、裁判などで離婚が認められやすくなるのです。
ただ、夫や妻が配偶者の感覚で「浮気をした」と判断すれば即座に慰謝料請求や離婚が認められるわけではありません。
慰謝料請求や離婚を認めてもらうためには基本的に浮気の証拠が必要になります。
浮気の慰謝料請求で有利になる証拠などを説明する前に、まずは浮気の証拠集めの大切さを再確認しておきましょう。
浮気の慰謝料請求で証拠集めが大切な理由は4つあります。
- ・慰謝料請求の話し合いがスムーズに進む
- ・浮気の当事者の言い逃れを封じる
- ・裁判官などの第三者を納得させられる
- ・自分からの離婚請求が認められやすい
浮気の証拠をしっかり集めておくとにはメリットもあります。
まずは浮気の証拠の重要性をしっかりと把握しておきましょう。
慰謝料請求の話し合いがスムーズに進む
浮気の慰謝料を請求するときに証拠があれば、慰謝料請求の話し合いがスムーズに進むというメリットがあります。
浮気の慰謝料請求という言葉から裁判などの裁判所手続きを想像するかもしれません。
実は、浮気の慰謝料を請求するためには、必ずしも裁判を起こす必要はありません。
弁護士などを交えて浮気の当事者と話し合い、慰謝料などの条件を決めることがよく行われているのです。
浮気の慰謝料を裁判外の話し合いで請求するときに証拠があれば、社会的な立場や家庭を考慮して、浮気相手が争わずに払ってくれる可能性が高くなります。
たとえば配偶者の浮気相手が家庭を持つ人だった場合、その人が自分の家庭を壊すことを恐れてスムーズに慰謝料請求に応じることがあるのです。
しかし、浮気の証拠自体がないと、慰謝料請求を話し合いで解決しようとしても、応じてもらえない可能性があります。
証拠の有無によって慰謝料請求のスムーズさが変わってくるのです。
浮気の当事者の言い逃れを封じる
夫や妻に対して「浮気をしたのだから慰謝料を払え」と請求したとして、証拠も何もなければ、夫や妻は慰謝料請求に応じるでしょうか。
「言いがかりだ」と逆上されるかもしれませんし、「浮気などしていない」と言い逃れされるかもしれません。
しかし浮気の証拠があれば、言い逃れを封じられ、素直に慰謝料請求に応じる可能性があるのではないでしょうか。
浮気の証拠を集めることは、夫や妻などの浮気当事者の言い逃れを封じるために重要なのです。
裁判官などの第三者を納得させられる
裁判所で慰謝料請求を行う場合、浮気の証拠は非常に重要です。
第三者である裁判官が「浮気している」という心証を得るに足る証拠を準備していなければ、慰謝料請求が認められる可能性は低くなります。
当事者にとって浮気は確定的でも、裁判官は第三者です。
第三者に浮気の事実をわかってもらわなければいけません。
慰謝料請求を認めてもらうためには「第三者が見ても浮気をしていたと確信するような証拠」が不可欠であり、重要になります。
自分からの離婚請求が認められやすい
有責配偶者からの離婚請求は基本的に認められません。
有責配偶者とは「離婚の原因を作った責任のある配偶者」のことです。
浮気の場合は、浮気をした側の配偶者がこの有責配偶者にあたります。
離婚の原因を作った側であり、配偶者を傷つけた存在なのに、離婚請求をする。
このようなことは許されないという趣旨から、有責配偶者からの離婚請求は原則的に認められないとされています。
反対に、浮気をされた側の配偶者は、浮気の慰謝料や浮気による離婚を請求可能です。
有責配偶者からの離婚請求は難しく、浮気された側の配偶者からの離婚請求は認められやすいという結論になります。
証拠がなければ相手を有責配偶者であると決めつけることはできません。
離婚を有利に進めるためにも、配偶者の有責を証明する浮気の証拠は重要になるのです。
浮気の証拠として有利な証拠はこれ
浮気の慰謝料請求のために証拠は重要だとして、具体的にどのような証拠を集めておけばいいのでしょうか。
浮気の証拠には有力な証拠と、さほど力を持たない証拠があります。
証拠によって証拠力にはかなり差があるのです。
浮気の証拠を効率よく集めるためにも、証拠の中で特に有力なものは何か知っておきましょう。
例えば、不倫・浮気の場合は下記のようなものが証拠になります。
証拠 | 内容 |
---|---|
写真 | 性行為・ラブホテルに入っている様子など |
音声・映像データ | 不倫相手との電話・旅行に行っている動画など |
クレジットカードの利用明細・レシート | ホテル・旅館などの利用明細 |
Suica・PASMOの利用履歴 | 他の証拠が必要になる |
メール・LINE・手紙 | 肉体関係があったことが分かる内容であること |
SNS・ブログ | 不倫している様子が分かる投稿 |
手帳・日記・メモ | 不倫相手と会う記録 |
GPS | ラブホテル・旅館などに行っている記録 |
住民票の写し | 配偶者が不倫相手と同棲している記録 |
妊娠・堕胎を証明できるもの | 女性の配偶者が不倫している場合の証拠 |
興信所・探偵の調査報告書 | 不倫している様子が分かるもの |
有力な証拠になり得るものでも、ただの日常的な記録などでは証拠として使えない可能性があります。
たとえば領収書や利用明細は浮気の有力な証拠になり得ますが、コンビニでお弁当を買った領収書などは浮気の証拠とは別物です。
浮気と関連づいてはじめて証拠になります。
それぞれの証拠についてもう少し詳しく見てみましょう。
メールやSNS
メールやSNSなどを使って浮気相手と連絡を取ることも多いため、浮気相手とのメールやSNSは比較的収集しやすい証拠になります。
ただし、浮気相手だと思われる異性との連絡でも、そのメールやSNSの内容が日常的なものだと有力な証拠になり難い傾向にあるのです。
生活している以上、異性とメールなどで仕事などの連絡を取ることはよくあります。
日常的な内容も有力な証拠になってしまうと、仕事や日常生活のことでメールやSNSを使ってコンタクトを取ったのに、浮気の証拠になってしまうリスクがあるはずです。
メールやSNSが浮気の有力な証拠になるためには「肉体関係があったと推測できる内容」「肉体関係があることがわかる内容」であることが必要です。
ただし、日常的な内容が一切証拠にならないわけではありません。
肉体関係を推測させる内容よりも証拠としての力は弱いですが、他の証拠を補強したり、間接的な証拠として利用できたりする可能性があります。
証拠能力としては、肉体関係がわかる証拠が強いということです。
写真や動画
写真や動画も有力な証拠になり得ます。
ただ、浮気相手と一緒にいるところや、喫茶店などで普通に会話している写真などは、証拠としての力があまり強くありません。
「知り合いと会って会話していただけだ」など、容易に言い逃れできてしまうからです。
証拠としての力が強い写真や動画とは、「肉体関係を持ったことがわかる写真や動画」や「肉体関係を持ったと思われる場所に出入りしている写真や動画」などになります。
具体的にはラブホテルや浮気相手のひとり暮らしの部屋に出入りしている写真や動画などです。
写真や動画については、複数あった方がより力が強くなります。
たとえば1度だけ出入りしている写真を証拠としておさえても、「たまたま足を運んだだけ」などと言い逃れされる可能性があるのです。
複数回ホテルや浮気相手の自宅に出入りしている写真や動画を証拠として集める方が、より証拠としての力が強くなります。
浮気の自白の録音
夫や妻が浮気の自白をした場合、その自白は有力な証拠になります。
夫や妻に浮気を問いただすときは、ボイスレコーダーなどで自白を録音できるようにしておきましょう。
配偶者の浮気相手が浮気の自白をした場合も有力な証拠になります。
ボイスレコーダーは家電量販店などで、手頃な価格で購入可能です。
スマートフォンのアプリにもボイスレコーダーがあります。
通話記録や通話履歴
浮気相手との通話記録や通話履歴も有力な証拠になりますが、浮気相手と通話していただけの履歴は証拠としてあまり力を持ちません。
たとえば、浮気相手と通話して、仕事のことや天気のことを話していたとします。
仕事のことや天気のことは浮気の間柄でなくてもよく話すわけですから、第三者視点で考えた場合「本当に浮気だったのか」と疑念を持ってしまうわけです。
明らかに浮気をしていたとわかる通話履歴や通話記録の場合は有力な浮気の証拠になります。
明らかに浮気をしていたとわかる通話記録や通話履歴としては、「肉体関係を持ったことがわかる記録や履歴」です。
領収書や利用明細
浮気相手と食事をしたレストランや買い物に入った百貨店など、浮気相手との領収書やクレジットカード利用明細などがすべて証拠としての力を持つわけではありません。
たとえば、浮気相手と肉体関係を持ったと推測されるホテルの領収書やクレジットカード明細などは、証拠として力を持つ可能性があります。
ただ、領収書やクレジットカード明細からは、その浮気相手と肉体関係を持ったかどうかを判断することはなかなか難しいものです。
写真などと合わせて、証拠としての力を強めることも必要になります。
探偵事務所の調査報告書
探偵事務所に依頼すると費用がかかりますが、プロがしっかりと浮気の慰謝料請求や離婚に必要な証拠を集めてくれるというメリットがあります。
自分で配偶者と浮気相手の密会写真を撮影しようとすると、機材を自費で購入し、自分の時間を使って2人を尾行して写真を撮らなければいけません。
写真を撮ったとしても証拠集めのプロではありませんから、肝心の顔が映っていなかったなどのミスから、証拠としての力がない可能性もあるのです。
探偵事務所や調査会社に依頼すれば、収集した証拠が使えなかったり、自費や自分の時間を使わなければならなかったりというデメリットはありません。
探偵事務所側は浮気の証拠集めに慣れていますので、細かく指示しなくても有力な証拠を集めてくれるというメリットもあります。
探偵事務所によっては、裁判などで使えるような形式で証拠をまとめてくれます。
最初に「慰謝料請求したい」「浮気が発覚したら離婚を検討している」など、求める証拠を集めるためにも意向をしっかり伝えておくと、必要かつ有力な証拠をしっかり集めてもらえます。
浮気の証拠になりにくいものに要注意
浮気の有力な証拠になり得るものでも、証拠収集の方法を間違えると証拠になりにくくなってしまうため注意が必要です。
また、証拠集めの手段によっては違法に問われるリスクもあるため、注意しなければいけません。
浮気の証拠収集をする上での注意点について補足します。
肉体関係が証拠により証明できない証拠の注意
証拠自体は収集できても、その証拠で浮気相手と配偶者の肉体関係を証明することが難しいケースがあります。
たとえば、浮気相手と会っている写真や浮気相手との食事の明細などを多く集めることができても、その中には決定的な肉体関係の証拠がありません。
このようなケースでは、「慰謝料請求は難しいのではないか」と思ってしまうのではないでしょうか。
肉体関係の証拠収集ができなかったケースでも、簡単に諦めてはいけません。
なぜなら、間接的な証拠を組み合わせることで浮気を証明できる可能性があるからです。
また、個人で収集した証拠を個人が「肉体関係の証拠ではない」「あまり有力な証拠ではない」と判断しても、弁護士などの専門家の視点で見れば有力な証拠になり得るケースもあるのです。
直接的な肉体関係の証拠を集めることができなかったからといって諦めず、他に使える証拠の精査を行いましょう。
慰謝料請求や離婚を検討している場合は、日常生活の中で集められる証拠は基本的にすべて保存し、後から使えそうな証拠かどうかを判断することも重要になります。
肉体関係が読み取れないからと破棄しないよう注意が必要です。
証拠についてわからないことがあれば、先に弁護士などの浮気問題の専門家にアドバイスをもらっておきましょう。
SNSやメールの証拠保存は注意が必要
SNSやメールを浮気の証拠として保存するときは注意が必要です。
SNSやメールの保存をするときによく使われる方法としてスクリーンショットがあります。
浮気の証拠としてメールやSNSを保存するときもスクリーンショットを気軽に使ってしまうかもしれませんが、実はスクリーンショットは容易に改ざんできるため、証拠としての力が弱くなってしまうのです。
メールを転送する場合も、相手に偽造を主張されるリスクや、証拠収集がバレてしまうリスクがあります。
SNSやメールの保存方法としては、写真撮影などの方法があります。
SNSの場合は相手との会話だとわかるように、会話の流れを写真撮影する。
メールの場合は送信や受信、やり取りの相手もわかるように撮影する。
スクリーンショットは使わず、写真撮影などの方法で記録を残すことをおすすめします。
それから、メールやSNSから証拠収集をする場合は法に触れないよう注意が必要です。
スマートフォンやパソコンなどのIDを不正に利用してアクセスすると、法に触れる可能性があります。
浮気相手の電話の盗聴や、浮気相手の自宅に隠しカメラを設置することなども、基本的に違法に該当するのです。
違法な手段で証拠収集をすると、その証拠が使えない可能性があります。
さらに、夫や妻、浮気相手から逆に訴えられることもありますので、浮気の証拠収集の際は法に触れないよう慎重に行うことが重要です。
自分での証拠収集が難しい場合は、探偵事務所などのプロに証拠を集めてもらうといいでしょう。
根拠のない証拠は使えない
証拠を集めるときに大事なのが「第3者が見ても、根拠がしっかりとわかるかどうか?」です。
例えば「配偶者が浮気しているかもしれない」という疑惑だけであったり、共通の知人から「配偶者が怪しい行動をしている」という噂だけだと、証拠しての効力がありません。
自分の思い込み・疑惑だけで相手に浮気や不倫に追求をしてしまうのは危険です。
万が一浮気をしてなかったら夫婦としての信頼関係が壊れる可能性もあります。
もし浮気をしている場合でも「浮気なんかしてない」と嘘をつかれて、警戒されて証拠が集めにくくなるかもしれません。
証拠を集めるときには、肉体関係がしっかりと証明できる客観的なものを集めましょう。
偽造が疑われるものは注意
証拠を集めるときに「簡単に偽装できそうなもの」には注意をしてください。
例えばLINEのトーク履歴を証拠として提出する場合は「偽造していないか?」と疑われるかもしれません。
実際にトーク履歴を偽装して、不倫の証拠として提出された事例もあります。
偽装が疑われる証拠だけでなく、ラブホテルへ入っていく様子など、確実な証拠も抑えておくのがいいでしょう。
弁護士に浮気の事実を明らかにしてもらおう
自分で浮気の慰謝料請求や離婚を進めたくて、浮気の証拠も自分で探すケースがあります。
しかし、浮気をしている夫や妻が気をつけて浮気の証拠を隠している場合や周囲が浮気隠しに協力している場合などは、なかなか浮気の証拠を集めることができません。
配偶者の直感として「浮気している」と確信しても、浮気の証拠や事実が出てこないこともあり得るのです。
浮気の証拠が出てこない場合や浮気をしていると感じても事実が明らかにならない場合は、どのような方法で対処したらいいのでしょうか。
対処法としては、弁護士に相談するという方法があります。
夫や妻の浮気について可能な限り証拠を集めていたが、決定的かつ有力な証拠が見つからなかったとします。
このような場合、弁護士に証拠を精査してもらえば、浮気の立証に繋がる証拠が見つかる可能性があるのです。
法のプロの目から見て、証拠として使えそうなものがないかチェックしてもらいましょう。
浮気の事実が明るみになっていない場合も、弁護士が慰謝料請求の交渉を担当することで、浮気相手や配偶者が交渉に応じる可能性があります。
弁護士が出てくると「話し合いに応じなければ裁判なるのではないか」など、相手に心理的なプレッシャーを与えることができるからです。
浮気の証拠収集をはじめて間もないために証拠が乏しい場合は、弁護士から証拠収集や集めやすい証拠などについてアドバイスを受けることもできます。
浮気の証拠で困ったときは、早めに弁護士に相談することをおすすめします。
探偵よりも弁護士がおすすめ
「浮気の証拠を集めるなら探偵に依頼した方がいいのでは?」と思うかもしれません。
たしかに探偵は証拠集めのプロですが、そこから先の離婚交渉・慰謝料請求は専門外になります。
有利な証拠を集めたとしても、正しい慰謝料請求・離婚交渉ができなければ、せっかく集めた証拠が無駄になります。
弁護士に依頼すれば、不倫の証拠を元に多額の慰謝料請求や財産分与の獲得も期待できます。
証拠を集めるだけでなく、離婚時に損をしないためには、弁護士への依頼がおすすめでしょう。
浮気による慰謝料請求をする際の注意点
集めた浮気の慰謝料請求をする場合、注意したいポイントが2つあります。
- ・夫や妻に慰謝料請求するときの注意点
- ・浮気の慰謝料請求には時効がある
集めた証拠を無駄にしないためにも、2つのポイントには注意しましょう。
夫や妻に慰謝料請求するときの注意点
夫や妻に浮気の慰謝料を請求する場合は「夫や妻と今後どうするか」を決めてから慰謝料請求することがポイントになります。
夫や妻とは財産を共有している人が少なくありません。
夫や妻と離婚しないという決断をした上で慰謝料請求すると、夫婦共有の財布から慰謝料が支払われ、支払われた慰謝料がけっきょく夫婦のお財布に戻ってくるという奇妙な話になる可能性があるのです。
夫や妻に慰謝料請求することによって夫婦の間に決定的な亀裂が生じ、修復できたはずの関係が修復不能に陥る可能性もあります。
夫や妻に浮気の慰謝料を請求する場合は、先に「離婚するか、それとも婚姻関係を継続するか」を決めておきましょう。
浮気の慰謝料請求には時効がある
浮気の慰謝料請求には時効があります。
時効期間を経過すると浮気の慰謝料請求が極めて難しくなるため注意が必要です。
浮気の慰謝料の時効は、浮気および浮気相手を知ってから3年になります。
また、浮気がはじまってから20年です。
2つの期間のうち短い方で時効が完成します。
基本的な時効が3年になるケースが多いのではないでしょうか。
浮気の時効は短く、証拠収集に手間取っていると、時効期間が過ぎてしまうことがあります。
浮気を知ったときは早めに慰謝料請求を視野に入れて動き出すことが重要です。
まとめ
浮気の慰謝料請求では、有力な証拠をおさえておくことが重要になります。
なぜなら、浮気の確信があっても証拠がなければ、浮気相手や配偶者に言い逃れされてしまう可能性があるからです。
裁判で慰謝料請求する場合は、第三者である裁判官に浮気の事実を納得させるだけの証拠がないと、慰謝料請求が認められにくくなります。
慰謝料請求の証拠集めが難しいときや浮気の事実が明白にならないときは、弁護士に相談することをおすすめします。
浮気の慰謝料請求には時効があるため、早めかつ効率的に慰謝料請求の準備を進めましょう。