固定資産税はクレジットカード払いできる!カード納付の流れ・注意点とは?
この記事でわかること
- 固定資産税をクレジットカードで払うメリット・デメリットがわかる
- 固定資産税をクレジットカードで支払う流れがわかる
- 固定資産税をクレジットカードで支払うときの注意点がわかる
近年、固定資産税の支払い方法が増えてきています。
以前は、現金納付や口座振替納付が主な納税方法でした。
しかし、現在ではクレジットカードで固定資産税を納税することもできます。
クレジットカードで固定資産税支払うことには多くのメリットがあり、おすすめの納税方法です。
ただし、クレジットカードで支払うことのデメリットや注意点もあるため、デメリットなどを把握した上でクレジットカード納付を選択する必要があります。
本記事では、固定資産税をクレジットカードで払うメリットやデメリット、クレジットカードで支払う流れ、クレジットカードで支払うときの注意点などを解説します。
目次
ほとんどの自治体で固定資産税をクレジットカード払いできる
固定資産税は、1月1日現在の不動産や償却資産を所有している人に課税されます。
そして、固定資産税は不動産や償却資産を所有し続けている限り課税され続けます。
人によっては毎年、固定資産税を納税しなければならないため、支払い方法の簡略化が求められていました。
そこで平成28年度の税制改正により、固定資産税のクレジットカード納付が認められるようになりました。
固定資産税がクレジットカードで納付できるようになってから数年が経過しており、その経過とともにクレジットカードで固定資産税が納税できる自治体が多くなってきています。
ただし、現在でもクレジットカードで固定資産税を納税することができない自治体もあるため、クレジットカードで固定資産税が納税できるかどうかは、固定資産税を払い込む自治体へ確認する必要があります。
固定資産税をクレジットカードで払うメリット・デメリット
固定資産税をクレジットカードで払うことにはメリットとデメリットがあります。
ここからは、固定資産税をクレジットカードで払うメリットとデメリットを紹介していきます。
固定資産税をクレジットカードで払うメリット
固定資産税をクレジットカードで払うメリットは、多くあります。
固定資産税をクレジットカードで払うメリットは次のとおりです。
自宅でいつでも納付可能
クレジットカードでの納付は、原則24時間いつでもWebサイトから納税することが可能です。
Webサイトでいつでも納付することができるため、わざわざ休みの日に役所や銀行、コンビニ出向いて納税する必要がなくなります。
そのため、クレジットカードで固定資産税を納付することにより、手間を大幅に減らすことが可能です。
クレジットカードのポイントが貯まる
クレジットカードで支払いをすると、支払額に応じてクレジットカード会社独自のポイントが貯まります。
クレジットカードによっては、固定資産税の支払いでもポイントが貯まります。
固定資産税は高額になることが多く、クレジットカードのポイントも多く貯まります。
そのため、実質的に固定資産税の納税額を減らすことが可能です。
現金を持ち歩かなくてもよい
固定資産税のクレジットカード払いが認められるまでは、役所などに現金を持参して納税するケースが多くありました。
このような場合、多くの現金を持ち歩くこととなり、防犯上危険です。
しかし、固定資産税をクレジットカードで払う場合には、現金を手元に置く必要がないため、安全に納付することができます。
後払いにすることができる
固定資産税には納期が設定されており、納期までに記載された納税額を納付する必要があります。
しかし、場合によっては納期までに現金が用意できないという場合もあるでしょう。
このような場合、現金がなくてもクレジットカードであれば、固定資産税を納付することができます。
クレジットカードは支払日からクレジットカードの引き落とし日まで時間が空くため、その空いた時間内に引き落とし口座に入金すれば問題がありません。
分割払いにすることができる
固定資産税の納税自体、分割払いにすることができますが、それでも支払いが厳しいということもあるでしょう。
そのような場合は、クレジットカードの支払いも分割払いにすることで、支払額を分散させることができます。
クレジットカードは一括支払いの他に、分割払いやリボ払いを選択することができます。
クレジットカードの支払いを分割払いやリボ払いにすることで、1回の支払い金額を減らすことが可能です。
ただし、分割払いやリボ払いに設定すると支払い時に手数料が発生するため、支払総額自体は増えてしまうことには注意が必要です。
固定資産税をクレジットカードで払うデメリット
固定資産税をクレジットカードで払うことには多くのメリットがありますが、デメリットも存在します。
ここからは、固定資産税をクレジットカードで払うデメリットを紹介していきます。
決済手数料がかかる
クレジットカードで固定資産税を支払うときには、決済手数料がかかります。
決済手数料は納付する固定資産税額により変動し、納付額が高くなるほど決済手数料も上がっていきます。
また、決済手数料は納付する自治体によって金額が異なるため、注意が必要です。
納税証明書がすぐに手に入らない
クレジットカードで固定資産税を払うときには即時決済が終了しないため、納税証明書がすぐに発行されません。
納税証明書がすぐに必要な場合は、決済がすぐに終わる現金納付か口座振替納付をするようにしましょう。
固定資産税をクレジットカード払いする流れ
固定資産税をクレジットカードで払う方法は、各自治体により異なります。
しかし、ほとんどの自治体では同じような流れを取るため、代表的な支払い方法を紹介していきます。
固定資産税納税通知書とクレジットカードを用意
固定資産税をクレジットカードで払うときには、固定資産税納税通知書に記載されている番号やクレジットカード情報が必要になります。
そのため、Webサイトにアクセスする前には、固定資産税納税通知書とクレジットカードを用意しておきましょう。
クレジットカード払い専用のページにアクセス
必要書類などを準備したら、固定資産税を支払う自治体のクレジットカード払い専用のページにアクセスします。
確認事項を確認
クレジットカード払い専用のページにアクセスしたら、利用規約を確認や手数料の金額を確認します。
入力必要事項を記載
利用規約や手数料金額を確認したら、ホームページに納税通知書に記載されている納付番号や確認番号、納付区分、クレジットカード情報などを入力します。
固定資産税を納付
必要記載事項をすべて記載したら、納税手続きを実行します。
これで、クレジットカードによる固定資産税の支払いは完了です。
固定資産税をクレジットカードで払うときの注意点
クレジットカードで固定資産税を支払うのは非常に便利ですが、注意しなければならないポイントもあります。
ここからは、固定資産税をクレジットカードで払うときの注意点を紹介していきます。
自治体によってはクレジットカードで支払うことができない
自治体によっては、固定資産税の支払いにクレジットカードを使うシステムができていないところがあります。
そのため、固定資産税をクレジットカードで支払うことができる自治体なのかを、電話やホームページなどで確認する必要があります。
クレジットカードのポイントよりも決済手数料の方が高くなるケースがある
クレジットカードで固定資産税を支払うとクレジットカードのポイントが貯まりますが、その反面、決済手数料がかかります。
そのため、決済手数料の金額によっては、クレジットカードで貯まるポイント以上の金額になるケースがあります。
国際ブランドに指定がある場合がある
それぞれのクレジットカードには国際ブランドがありますが、一部の国際ブランドでは決済できないことがあります。
使えるケースが多い5大国際ブランドは以下のとおりです。
- VISA
- Mastercard
- American Express
- JCB
- Diners Club
この他の国際ブランドでは納付できないことがあります。
そのため、クレジットカードで固定資産税が納付できるかどうかだけではなく、クレジットカード決済できる国際ブランドはどれなのかまで確認しなければなりません。
二重納税をしてしまう方がいる
クレジットカードで固定資産税を納付するとき、まれに固定資産税を二重払いしてしまう方がいます。
クレジットカードで納付しても固定資産税納税通知書には印が押されないため、印を押していない通知書を家族などが発見すると、通知書を使って現金納付をしてしまうことがあります。
そのため、二重払いをしないよう家族などにクレジットカードで納付したことを伝えておきましょう。
なお、固定資産税を二重払いしても還付手続きをすることで、二重払い分の固定資産税は戻ってきます。
ただし、役所で還付の手続きをしなければならず、すぐに還付金が振り込まれない可能性もあることには注意が必要です。
まとめ
固定資産税の納付方法は多くあり、現在はクレジットカードでも固定資産税を支払うことができます。
クレジットカードで固定資産税を支払うことには多くのメリットがあります。
高額になりやすい固定資産税を支払うのに、現金を持ち歩くことなく納付できるのは大きなメリットです。
ただし、クレジットカードで固定資産税を支払うときにはデメリットや注意点があることも忘れないようにしなければなりません。
特に、クレジットカードで固定資産税を支払うことができない自治体があることには注意点が必要です。
固定資産税の支払い方法には、それぞれのメリットやデメリットがあるため、自分に合った納付方法を探し固定資産税を支払うことが大切です。