不動産売却はやっぱり大手が有利?大手不動産会社のメリットが知りたい!
保有している不動産の売却は不動産会社をとおして行う必要があるため、まず不動産会社探しから始まります。
不動産会社は数多くありますが、その会社の規模による違いはあるのでしょうか。
ここでは特に、大手の不動産会社に不動産売却を依頼した場合のメリットを紹介します。
不動産売却を検討している方は、ぜひそのメリットについて確認しておきましょう。
大手の不動産会社に依頼した場合のメリット
全国に店舗を持ち、テレビCMなども積極的に行っているような大手の不動産会社に依頼するメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。
1つ目のメリットは、購入希望者に関する情報を多く持っていることです。
多くの顧客を抱えており、そのような顧客の中には、売却物件の情報を常にチェックしている人や会社も多くいます。
また全国に店舗を持っているだけでなく、不動産会社同士の取引も頻繁に行っていることから、売却先に関する情報を得やすいということもできます。
2つ目は、大手ならではの知名度と資金力を背景にした、広告宣伝の豊富さです。
テレビCM以外にもチラシ、ダイレクトメール、サイトなどを積極的に活用し、購入希望者を探すことができます。
多くの人の目に触れる可能性が高ければ、その分売却がスムーズに進む可能性が高まるのです。
3つ目は、大手の組織力や従業員の多さです。
入社後から研修を行い、従業員の能力や対応への不満は少ないと思います。
また、担当者が不在の場合には他の従業員が対応してくれたり、場合によっては担当者を変えてもらったりすることもできます。
大手の不動産会社に依頼するとよいケースとは
それでは、不動産の特徴から大手の不動産会社に依頼した方がよいケースはあるのでしょうか。
大手の不動産会社に購入希望者が集まると考えられる物件であれば、売却を依頼する先も大手の不動産会社に依頼する方がスムーズに進みます。
そのような物件の1つに、新興住宅地の物件があります。
新興住宅地の物件は、若い年代の購入希望者が圧倒的に多く、そのような人たちは大手の不動産会社をとおして購入するケースが多いためです。
これは、新興住宅地の物件を購入しようとする人は、初めて不動産を購入する人がほとんどであるため、知名度の高い大手不動産会社に購入の相談に行く可能性が高いからです。
また、購入希望者はまずサイトで情報収集するケースが多く、その点でも大手の不動産会社の方が充実しているため、購入希望者が集まりやすいのです。
また、マンションの売却を検討している人も大手の不動産会社に依頼すべきといえます。
そもそも、小さな不動産会社では中古マンションの販売を取り扱っていないケースも多いため、大手の不動産会社に行くしかないかもしれません。
であれば、最初から大手の会社に相談する方がいいでしょう。
マンションは管理会社が管理を行っている場合も多く、その管理会社や系列の会社が不動産売却に関する窓口となればよりスムーズに売却できるかもしれません。
また、どこに相談したらいいか分からないという人は、とにかく一度大手の不動産会社に相談してみるといいでしょう。
大手の不動産会社であれば、不動産の立地や大きさに関係なく、どのような物件であっても売却まで導いてくれるはずです。
不動産売買の仲介方法が価格に影響することも
大手の不動産会社は、購入希望者と売却希望者の双方が集まりやすいため、取引が1つの会社の中で完結するケースも多くあります。
このように、不動産会社1社で売買が成立することを両手仲介といいます。
両手仲介を行った不動産会社は、売主と買主の双方から仲介手数料を受け取ることができるため、不動産会社にとっては大きなメリットがあります。
そのため、不動産会社としては両手仲介を成立させたいと考えるのです。
当初の条件を変更せずに売却できるのであれば、売却する人にとってデメリットはありません。
しかし、不動産会社が両手仲介を成立させるために売却価格を値下げするよう交渉してくるのであれば、売主にとってはデメリットとなってしまいます。
また、買主の力が強いと、売買が成立した際の価格が市場価格より安くなってしまう可能性があります。
そのため、当初の希望どおりの価格で売却するためには、むやみに交渉に応じない必要があります。
なお、両手売買とは異なり売主・買主それぞれと、別の不動産会社が媒介契約を結び不動産売買を行うことを片手仲介といいます。
片手仲介の場合は、不動産会社は一方の仲介手数料しか受け取ることができません。
そのため、不動産会社にとっては大きなメリットはありません。
一方、不動産の売主や買主にとっては、複数の不動産会社をとおして売買を行うため、売買価格は極端に高くなったり低くなったりせず、適正であると考えられます。
さらに、契約時のトラブルや引き渡し後のトラブルを避けるためには、1社の不動産会社で対応するよりも複数の不動産会社がそれぞれの立場で対応する方が、責任をもって対応してもらえます。
大手の不動産会社で売却を依頼する場合には、両手仲介となるのか片手仲介となるのかに注意しましょう。
また、不動産の売却は複数の会社に依頼することができます。
大手の会社だけでなく、中小の不動産会社も含めて複数の会社に依頼することも検討することが、適正に売却するためには重要です。
まとめ
不動産の売却は誰にでもある話ではなく、また初めての人も多いと思います。
売却しようと思っても何をしたらいいか分からない時は、まず不動産会社に相談しましょう。
その際に、どの不動産会社に相談したらいいか分からない場合は、大手の不動産会社に相談してみてください。
新興住宅地やマンションの場合はもちろんですが、そうでなくてもより良い条件で売却できる可能性が高くなります。
特に不動産の売却が初めての方の場合、大手の不動産会社であれば依頼する際の不安も少なく、安心して任せることができるでしょう。
複数の不動産会社に依頼することで売却の可能性を高めることができ、あるいは売却額を上げることができるかもしれません。
ぜひ大手の不動産会社を検討対象に加えてみましょう。