家に住みながら売却するメリット・デメリット|売却成功のコツとは?
この記事でわかること
- 家に住みながら売却するメリットやデメリットがわかる
- 家に住みながら売却する5つのコツがわかる
- 家に住みながら売却・資金を調達する方法がわかる
家を売ろうと思い立った時、2つの方法があります。
家に住みながら売却活動をする方法と、不動産会社に任せて自分は家から転居する方法です。
家に住みながら売却することには、メリット・デメリットがあります。
メリットやデメリットを知ることにより、スムーズな家の売却が可能になります。
また、家に住みながら売却するコツをつかんでおけば、早期売却や高値売却も狙えるようになるため、必ずコツを理解してから売却することが大切です。
本記事では、家に住みながら売却するメリット・デメリットや、売却するコツなどについて解説していますので、家に住みながら売却したい人は参考にしてください。
家に住みながら売却するメリット・デメリット
家に住みながら売却することにはメリットとデメリットがあります。
メリットとデメリットを理解し、うまく売却できるように対策をしていきましょう。
家に住みながら売却するメリット
家に住みながら売却するメリットは、次のとおりです。
メリット
- 住替え時に仮住まいの費用がいらない
- 空き家の維持管理が必要ない
- 内覧時に家具を配置した状態を見てもらえる
家に住みながら売却することには、メリットがあります。
メリットの内容を理解し、家に住みながら売却するのかどうか検討しましょう。
住替え時に仮住まいの費用がいらない
家に住みながら売却すれば、住替え時に仮住まいの費用が必要ありません。
不動産の住替えをするときには、通常、自宅から仮住まいに住み、その後に新居へ移転します。
しかし、仮住まいに住むと初期費用がかかり、金銭的な大きな負担です。
賃貸物件に仮住まいすると初期費用として、仲介手数料や敷金、保証料などがかかり、総額は家賃の5ヶ月~6ヶ月分がかかります。
そして、仮住まいの期間が長くなるほど、家賃もかかってきます。
また、引っ越しの回数も増えてしまい、身体的にだけではなく金銭的にも相当な負担がかかるため、仮住まいをするのであれば多くの資金が必要です。
自宅に住み売却して新居に直接引っ越しできれば、仮住まい費用を削減できます。
空き家の維持管理が必要ない
家に住み続ければ、空き家の維持管理の必要がありません。
売却のために自宅を空き家にした場合、室内の掃除をしに行くことや、ポストに溜まったゴミを処分しに行かなければいけません。
仮住まいの場所から空き家まで遠い場合、維持管理は負担になってしまうでしょう。
また、マンションの場合は、空き家にしていても管理費・修繕積立金がかかります。
仮住まいの家賃と管理費・修繕積立金と合わせると、維持管理費で生活費用が圧迫されてしまうため、注意しましょう。
内覧時に家具を配置した状態を見てもらえる
家に住みながら売却すれば、内覧時に家具を配置した生活感のある状態を買い手に見てもらえます。
家具を配置したら室内がどうなるのかを、買い手は知りたいと思っていることが多いです。
家に住みながら売却すれば、家具を配置した広さの把握が可能です。
また、家具が揃っていると購入後にどのような生活ができるのか想像でき、購入の判断を早く行えます。
家に住みながら売却するデメリット
家に住みながら売却するデメリットは、次のとおりです。
デメリット
- 室内の状態によっては買い手の購入意欲を下げてしまう
- 内覧時に家にいなければいけない
- 室内の空間が狭く感じる
家に住みながら売却することにはメリットも多いですが、デメリットもあります。
デメリットの内容を理解し対策することで、スムーズに売却できる可能性が高まります。
室内の状態によっては買い手の購入意欲を下げてしまう
室内の状態によっては、買い手の購入意欲を下げてしまうため注意しなければいけません。
買い手は、内覧で不動産を購入するかどうか判断します。
内覧で汚い状態の室内を見てしまうと、買い手の購入意欲を下げてしまいます。
また、汚い状態で室内を見せてしまうと、買い手にリフォームの必要性を認識されてしまうのもデメリットです。
リフォームしなければいけないと判断されると、工事費用分の値段交渉を受けるなどしてしまい、手残り金額が少なくなってしまうケースもあります。
内覧前には必ず清掃・整理整頓を行うなどの対策をしておくことが大切です。
内覧時に家にいなければいけない
住みながら売却すると、内覧時に家に居る必要があります。
家に住みながら売却すると、買い手がみにくるときに留守にできなくなります。
内覧は土日祝に多く入るため、出掛けられなくなることにも注意しなければいけません。
住みながら売却するときには土日祝に家に居るようにし、所用は1日で済ませるようスケジュール管理をしましょう。
室内の空間が狭く感じる
室内に配置されている家具が多すぎると、空間が狭く感じるようになってしまいます。
空間が狭く感じてしまうと、買い手の購入意欲が下がってしまうため注意しなければいけません。
室内の家具を減らすのは難しいかもしれませんが、早期売却や高値売却を狙う場合は家具を減らして空間を広く見せる努力も必要です。
家に住みながら売却するのがおすすめな人の特徴
家に住みながら売却するのがおすすめな人の特徴は、次のとおりです。
- 住替えするときに費用を抑えたい人
- 室内をキレイな状態で保っている人
- 空き家の維持管理をしたくない人
上記の人は、家に住みながら売却するメリットを活かせる人です。
そのため、家に住みながら売却するのがおすすめな人に該当します。
もし家に住みながら売却するのがおすすめ人の特徴に当てはまっているのであれば、仮住まいせずに売却することを検討してもよいでしょう。
家に住みながら売却するコツ5つ
家に住みながら売却するには、いくつかのコツがあります。
家に住みながら売却する5つのコツは、次のとおりです。
家に住みながら売却するコツ
- 内覧で地元の情報を提供する
- 内覧前には清掃・整理整頓をする
- インターネットに掲載する写真にこだわる
- 複数の不動産会社の査定を受ける
- 早めの新居探しをする
家に住みながら売却するコツを理解しておけば、スムーズな売却が実現できます。
どのようなコツを押さえておけばよいのか、理解して進めていきましょう。
内覧で地元の情報を提供する
内覧時には、地元の人しか知らない情報を提供しましょう。
内覧は、買い手が不動産を購入するかどうかを判断する重要なイベントです。
そのため、内覧時に適切な対応をすることで、買い手が購入の判断をしやすくなります。
買い手が聞きたいと思うような内容をまとめておき、質問が出たときにすぐ答えられるようにしておく必要があります。
たとえば、販売価格が安いスーパーマーケットの場所、クリニックなどの医療施設の場所などです。
これらは住んでいる人にしかわからない情報であり、不動産会社の担当者も把握していない可能性があります。
住人しかわからないような情報を提供することで、買い手の購入意欲を高めます。
内覧前には清掃・整理整頓をする
内覧前には清掃・整理整頓しておくようにしましょう。
内覧時に室内がキレイになっていると、買い手の購入意欲が高まります。
また、室内がキレイになっており設備の不具合がない場合、リフォームにかける費用が少なくて済むと買い手が判断してくれます。
リフォームする箇所が少ないと判断してくれれば、買い手から値段交渉が入りにくくなるという効果もあるため、室内はキレイにしておきましょう。
手間はかかるものの、内覧の予約が入る度に室内を清掃・整理整頓するとよいでしょう。
インターネットに掲載する写真にこだわる
家を売却するときには、インターネットに掲載する写真にこだわりましょう。
家に住みながら売却するときに撮影する室内写真はどことなく生活感が出てしまい、よい写真をうまく撮影できません。
しかし、現在の集客方法のほとんどはインターネットであるため、魅力的に感じる写真を撮影することが重要です。
不動産会社の担当者の撮影した写真があまりよくないのであれば、室内を整理した上で再撮影してもらうようにしましょう。
複数の不動産会社の査定を受ける
家に住みながら売却するときには、複数の不動産会社の査定を受けましょう。
住みながら売却するときには、不動産の相場で売り出すことが大切です。
不動産の相場より高い金額で売り出しても、なかなか内覧希望者が現れません。
内覧希望者が現れたとしても、居住中で内覧日の調整がつかないということも起きかねません。
居住中の場合は空き家よりも自由に内覧しにくいため、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
相場で売り出すようにして、買い手から多くの問い合わせが来るようにしていきましょう。
早めの新居探しをする
住替えを検討している場合は、早めに新居探しを開始しましょう。
家に住みながら売却し、買い手が見つかったときには、売買契約書で決められた日時までに引っ越しをしなければいけません。
しかし、新居を早めに探しておかないと、すぐに引っ越せなくなってしまいます。
すぐに新居へ引っ越しができない場合、一旦仮住まいしなければいけません。
仮住まいの費用を抑えたいのであれば、早めに新居探しを始めるようにしましょう。
家に住みながら売却・資金を調達する方法
売却することで資金を調達する売り主は多くいますが、家に住みながら資金調達できる方法があります。
家に住みながら売却・資金を調達する方法は、次のとおりです。
- リースバック
- リバースモーゲージ
両方とも、家に住みながら売却・資金の調達が可能です。
しかし、リースバック・リバースモーゲージともにメリットもデメリットもあります。
メリット・デメリットを理解して、自分に合っているサービス内容なのか確認しておきましょう。
リースバック
リースバックとは、自宅をリースバック会社に買い取ってもらい、買い取ってもらった自宅に借家として住み続けられるというサービスです。
売却しても引き続き自宅に住み続けられます。
高齢で賃貸物件が借りにくい、自宅にどうしても住み続けたいという人におすすめです。
ただし、リースバックの家賃は周辺相場から算出するわけではなく、リースバック会社の基準で決定します。
そのため、家賃が高くなりがちなのには注意しなければいけません。
リースバックを利用するときには、リースバック会社が設定した家賃で生活できるのか確認してから利用しましょう。
リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、自宅を担保にしてお金を借りるサービスで、返済は借りたお金の利息だけで済みますが借入者の死亡時に一括返済しなければいけません。
リバースモーゲージを利用すると、返済が金利だけで済むため生活を圧迫することなく借り入れが可能です。
借入限度額までは何度でも借り入れできるため、急な出費にも対応できます。
しかし、リバースモーゲージの借入者は、死亡時に借入金額を一括返済しなければいけません。
一括返済をするときに借入者は死亡しているため、相続人が返済の手続きをする必要があります。
リバースモーゲージを利用するときには、相続人に話をしておかないと相続トラブルになることには注意しなければいけません。
まとめ
家に住みながら売却することは一般的なことであり、多くの人が居住しながら不動産を売り出しています。
しかし、住みながら売却することにはメリットとデメリットを理解しておかなければいけません。
居住中だと買い手に実際の生活感を伝えることができますが、なかなか内覧日の調整ができないなどのデメリットもあります。
メリットを活かし、デメリットの対策をしたいのであれば、家に住みながら売却するコツを理解し実践することが大切です。
自分に合ったコツを実践し、不動産の早期売却や高値売却を狙っていきましょう。