リースバックの相談は銀行でできる?取り扱い金融機関と会社選びのコツについて
この記事でわかること
- リースバックとリバースモーゲージの違いがわかる
- 金融機関がおこなっているリースバックの内容がわかる
- リースバックの契約先企業の選択方法がわかる
目次
リースバックとは
リースバックとは、自宅を売却することで売却資金を取得し、売却した自宅に引き続き借家として住むことができる制度です。
リースバックを利用される方は、老後の資金確保、急な出費への備え、返済が難しくなった住宅ローンの一括返済などの目的でリースバックを利用します。
一方、リバースモーゲージとは、自宅を担保に資金を借り入れ、借り入れた分の金利のみを返済していく金融商品のことです。
リバースモーゲージは、借入金額に対して金利のみを返済し、元本に関しては借入者が亡くなったときか、ある一定の期間を過ぎたときに担保に入れた自宅を売却することにより、ローン全額を返済します。
リースバックとの違いは、自宅をすぐ売却するか、返済は固定費の家賃なのか、変動する金利かなどがあります。
リースバックを扱っている銀行は少ない
リースバックは、自宅を売却した人とリースバック会社が賃貸借契約を締結します。
つまり、リースバックは不動産売買と不動産賃貸借を行うということです。
そのため、リースバックを取り扱うのは不動産会社が多く、銀行でリースバックを取り扱っているところは少数です。
また銀行で取り扱っている場合でも、銀行は契約当事者にはならず、提携しているリースバック会社がサービス代行をすることが大半です。
一方、リバースモーゲージは自宅を担保にして金銭を貸し付けるため、貸金業登録が必要になります。
そのため、リバースモーゲージを取り扱っているのは、ほとんど銀行などの金融機関で、不動産会社が取り扱っているケースはまれです。
リースバックの相談を受け付けている金融機関例
リースバックの相談先はほとんどの場合、不動産会社になると説明しましたが、一部金融機関でもリースバックを取り扱っています。
リースバックを取り扱っている金融機関を紹介します。
セゾンのリースバック
セゾンのリースバックは、クレディセゾングループが行っているリースバック事業です。
セゾンのリースバックの特徴を項目ごとに紹介します。
さまざまな費用がゼロ円
セゾンのリースバックを利用した場合、以下の項目の費用がゼロ円になります。
- 調査費用(自宅売却の査定費用)
- 事務手数料(売買契約・賃貸借契約の手数料)
- 礼金
- 家財保険費用(セゾンが負担)
- 賃貸借契約の再契約手数料
無料で選べる特典
セゾンのリースバックを利用する場合、次の 5つの特典の中から1つ選択することができ、選択したサービスを無料で利用できます。
- セコムのホームセキュリティー
- ハウスクリーニング
- HOME ALSOKみまもりサポート
- 象印のみまもりほっとライン
- ホームネットのハローライト
最短2週間で資金支払い
セゾンのリースバックは、リースバックの相談を受け付けてから、最短2週間で資金の支払いが行われます。
ずっと住まいる
ずっと住まいるは、SBIグループの一員であるSBIスマイルがおこなっているリースバック事業です。
ずっと住まいるの特徴は、次の通りです。
さまざまな費用がゼロ円
ずっと住まいるでは、次の項目の費用がゼロ円になります。
- 調査費用(自宅売却の査定費用)
- 事務手数料(売買契約・賃貸借契約の手数料)
- 敷金
- 礼金
- 賃貸借契約の再契約手数料
引越費用相当額を負担してくれる
ずっと住まいるでは、退去の1ヵ月前までにSBIスマイルに通知するので、いつでも退去が可能で、退去にかかった引越費用相当額をSBIスマイルが負担してくれます。
家賃変動なし
ずっと住まいるでは、賃貸借契約開始から満了・退去まで家賃の変動がありません。
そのため、家賃の値上がりを心配する必要がありません。
一級建築士による建物検査
一級建築士事務所が建物検査を行うことで、買い戻すときの資産価値を維持しながら、安心して自宅に住み続けることができます。
最短1週間で資金支払い
ずっと住まいるは、専属の担当者が相談から資金化までを行います。
そのため、資金化する速度が速く、最短1週間で資金化できます。
リースバックの契約先の選び方
リースバックを取り扱う企業は多く、リースバックの内容も企業によって異なります。
そのため、リースバックを利用する場合は、自身に合ったサービス内容を選ぶ必要があります。
ここからは、リースバックの契約先の選び方を紹介します。
リースバック企業のサービスを比較する
リースバックの契約先を選択する場合に、確認しておくべきサービス内容を挙げていきます。
- 賃貸借契約は普通建物賃貸借契約なのか定期建物借家契約なのか
- 買い戻し特約を利用できるのか
- 賃貸借契約に必要な敷金、礼金、更新手数料はかかるのか
- その他リースバック企業特有のサービスを行っているのか
各項目を比較し、自身に合ったサービスをおこなっている企業を選択していきます。
貸主としての信頼性があるか
リースバック会社に自宅を購入してもらった後は、リースバック会社が自分の大家になります。
その大家の資力が不安定で倒産してしまうと、第三者に売却され大家が変わってしまうという事態も起こり得ます。
そうならないように、リースバック会社の運営状況を知っておくことも大切です。
比較サイトを活用する
リースバック会社のサービス内容を比較したがよくわからなかった方や、比較が面倒という方にはリースバック会社を比較している比較サイトの利用をおすすめします。
リースバック会社比較サイトでは、各リースバック会社の特色の比較などを行っており、選択の判断ができます。
まとめ
リースバックは自宅を売却し、売却した自宅を借家として引き続き居住できるサービスです。
浮いた金額は老後資金の確保や、急な出費に備えて利用できます。
リースバックは不動産会社と不動産賃貸借がおこなわれるため、基本的には不動産会社がリースバック会社になります。
また、多くの企業がリースバックを取り扱うため、リースバックの内容はそれぞれ異なります。
そのため、各リースバック会社のサービス内容を確認し、リースバックを利用しましょう。
リースバック会社を選択する場合、さまざまな確認事項があるので、リースバック会社比較サイトの利用をおすすめします。
自身に合ったサービス内容を確認したうえで、リースバックを活用しましょう。