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ホームステージングとは?メリット・デメリットは?効果・費用について解説

この記事でわかること

  • ホームステージングとは何かがわかる
  • ホームステージングの効果がわかる
  • ホームステージングのメリット・デメリットがわかる
  • ホームステージングにかかる費用の内訳・相場

近年、不動産売却や賃貸、リフォームなどで利用され始めている「ホームステージング」とは何かご存じでしょうか?

ホームステージングとは、不動産内におしゃれな家具や小物などを配置して見た目を華やかにするサービスです。

ホームステージングを実施することにより、早期売却・早期入居の効果が得られると導入している企業が増えています。

本記事では、近年実施件数が増加しているホームステージングとは何か、ホームステージングをするメリット・デメリットなどについて解説します。

ホームステージングとは

ホームステージングとは、不動産内におしゃれな家具や小物などを配置してモデルルームのような空間を演出する手法です。

室内の見た目がよくなると顧客の購入意欲が高まり、早期売却などにつながります。

また、ホームステージングを実施した室内の写真をホームページに掲載することで、顧客からの問い合わせを増やす狙いがあります。

ホームステージングにはリアルホームステージングと、バーチャルホームステージングがあり、それぞれ違うホームステージングです。

また、ホームステージングとモデルルームも違うものです。

本章では、リアルホームステージングとバーチャルホームステージングとの違い、ホームステージングとモデルルームとの違いについて解説します。

リアルホームステージングとバーチャルホームステージングとの違い

リアルホームステージングは、不動産内に本物の家具や小物などを配置します。

不動産内に本物の家具などを配置するため、現地に顧客が来場しても写真のままの状態を見せられます。

ただし、実際に家具などを配置するには、家具のレンタル料や運搬費用がかかるのは難点です。

一方、バーチャルホームステージングとは、不動産内で撮影した写真をCGで加工し、室内に家具を配置した写真作成するホームステージングです。

バーチャルホームステージングは実際に家具などを配置しないため、価格が安くリアルホームステージングよりも手間がかかりません。

ただし、室内を実際に装飾するわけではないため、顧客が内覧したとき購入意欲を高めるのが難しくなります。

また、バーチャルホームステージングで過剰に装飾すると、実際の不動産とのギャップを感じさせてしまうこともあります。

ホームステージングとモデルルームとの違い

ホームステージングとモデルルームは、意味合いが違います。

ホームステージングとは、ライフスタイルや住環境など、暮らし全般の提案です。

しかし、モデルルームは部屋を演出するだけの狭い意味で使われます。

モデルルームはただ家具などを配置するだけにとどまりますが、ホームステージングはよりよい暮らしをしていくためのアイディアとしても利用可能です。

そのため、ホームステージングは居住中の中古物件にも行われるケースがあり、不動産売却・賃貸以外にも活用されています。

ホームステージングの効果

ホームステージングの効果は非常に高く、多くの不動産会社がホームステージングを取り入れ始めています。

それではホームステージングを取り入れるとどのような効果がでるのでしょうか?

本章ではホームステージングの効果について解説します。

問い合わせ数の増加

ホームステージング実施後の写真をホームページに掲載すると、お客様からの問い合わせが増加します。

日本ホームステージング協会の「ホームステージング白書2022」によると、ホームステージングを実施した写真掲載後、問い合わせが増えたと回答した不動産会社が76%にも上ります。

つまり、ホームステージングを実施するだけで顧客数が増えるということです。

当然、問い合わせ数が増えれば、それだけ成約につながる可能性が上がるということです。

仮に問い合わせ客がホームステージングを実施した物件を買わなくても、顧客数は普通の写真掲載時より増えるため、他の物件に案内できます。

このように、ホームステージングを実施すれば、ただ単に物件を売れやすくする効果だけでなく、会社全体の売り上げを伸ばす効果も見込めるわけです。

ホームステージングは売主や貸主だけでなく、不動産会社にとっても実施するメリットがあります。

購入決断が早くなる

顧客は内覧をしたときに、たった6秒で物件を購入するかどうかを判断するといわれています。

6秒というのは一瞬であり、一瞬で物件の良さを伝えなければいけません。

しかし、口頭では6秒で説明できないため、視覚的なもので判断されてしまいます。

そこで出番なのが、ホームステージングです。

ホームステージングを実施すれば、玄関先からおしゃれに変えられます。

そして、リビング部分に入ったときにモデルルームのような空間に入ります。

内覧者の気分が高揚するのが思い浮かびますよね。

このようにホームステージングをすれば、購入希望者の購入意欲を刺激し、購入決断をアシストしてくれる効果があります。

ホームステージングのメリット・デメリット

ホームステージングを実施することには多くのメリットがあります。

しかし、実施するデメリットもあるため、メリット・デメリットを把握した上でホームステージングを実施しましょう。

本章ではホームステージングを実施するメリット・デメリットについて解説します。

ホームステージングのメリット

ホームステージングをするメリットは、次のとおりです。

  • 室内を装飾することで内覧者の購入意欲を高める
  • 装飾した場所の写真掲載し問い合わせを増やせる
  • 自分の住まいの空間づくりにも役立つ
  • 早期売却ができ価格下落を防ぐ

ホームステージングを実施すると、内覧者は居住した時のイメージが膨らませられます

漠然とした考えがまとまると内覧者の不安な気持ちはなくなり、購入や賃貸入居の決断が早くなります。

ホームステージングのデメリット

ホームステージングをするデメリットは、次のとおりです。

  • 費用がかかる
  • 必ずしも効果があるとは限らない
  • リフォームのように室内がすべてキレイになるわけではない

ホームステージングをするときには、効果が表れるかホームステージング実施会社に確認しなければいけません。

ホームステージングをするためにはターゲット層を絞り、ターゲット層に合わせた家具などを配置する必要があります。

適切な家具などを配置しないと、ホームステージングの効果が出ないため注意しましょう。

ホームステージングを行う方法

ホームステージングを行うときには、以下のような流れがあります。

本章では、ホームステージングを行うときの流れについて解説します。

なお、本章で解説するのはリアルホームステージングの流れです。

ヒアリング

ホームステージングをするときにはホームステージング実施会社に連絡し、担当者と打ち合わせをします。

打ち合わせではホームステージング実施場所や間取り、実施時期、その他要望事項などを話し合います。

どのようなホームステージングにしたいのか、希望を伝えましょう。

プランニング

ヒアリングが終わったら、ホームステージング実施会社がプランニング作業に入ります

ホームステージング実施場所を確認し、ターゲット設定や配置する家具、家具の色など決めていきます。

プランニングでどのようなホームステージングになるか決定するため、きちんと納得いくまで話し合いましょう。

そして、プランニングが終わったら、ホームステージング実施会社は見積もり作成に入ります。

発注・家具搬入

ホームステージング実施会社から見積もりを受け取り、金額に納得できたら発注します。

発注後、ホームステージング実施場所に家具などを搬入し、ホームページなどに掲載する写真を撮影します。

家具撤去

ホームステージング実施後、不動産売却契約などが締結されたら、搬入した家具などの撤去作業に入ります。

家具などの搬入がすべて完了したら、ホームステージングもすべて完了です。

ホームステージングにかかる費用の内訳・相場

ホームステージングの費用は実施するプランなどにより異なりますが、おおよそ5万円~30万円かかります。

本章ではホームステージングにかかる費用の内訳・相場をプランごとに紹介していきます。

コーディネイトアドバイスのみ

ホームステージングをするためのコーディネイトアドバイスだけを受ける場合、費用目安は5万円前後です。

費用が安いため、コーディネイトアドバイスだけ受けて、家具などは自分で用意するという人に合っています。

自分ですべての家具を揃えるのは難しいため、キレイさを最低限演出したいときに利用します。

リビングコーディネイト

リビングだけホームステージングをするときの費用目安は、15万円前後です。

リビングは不動産の中でも、内覧者の目に留まりやすい場所です。

そのため、リビングだけホームステージングをするケースが多くみられます。

また、ホームステージングしたリビングで商談することにより、より一層効果が現れるともいわれています。

もしホームステージング実施を希望するのであれば、リビングコーディネイトをするとよいでしょう。

リビング・水回り・居室コーディネイト

室内の主要部分をすべてホームステージングする場合、費用の目安は30万円前後です。

リビングだけホームステージングすると、その他の場所とのギャップが激しくなってしまう場合は、全室コーディネイトしてもらったほうがよいでしょう。

全室コーディネイトすると費用は高くなりますが、内覧者に対する大きなアプローチとなります。

ホームステージングをするときに意識すべきこと

ホームステージングをするときに意識すべきことは、次のとおりです。

  • 費用対効果を考える
  • 提案だけの会社は避ける

本章ではホームステージングをするときに意識すべきことについて解説します。

費用対効果を考える

ホームステージングをする理由は、不動産を早期売却するなどの目的があります。

目的を達成するにはどのようなホームステージングをするのか、どこまで費用をかけるのかを確認することが大切です。

必要最低限の費用で効果を出すために、不動産会社やホームステージング実施会社と打ち合わせをして進めていきましょう。

提案だけの会社は避ける

ホームステージングすることだけを考えている不動産会社からの提案は、受けないようにしましょう

ホームステージングするのには理由や目的があり、ただ単に室内をキレイに見せるだけのために実施するわけではありません。

ホームステージングするとどのような効果があるのか、本当にお客様からの問い合わせが増えるのかなどを、きちんと説明してくれる会社なのか確認しましょう。

まとめ

ホームステージングとは、おしゃれな家具や小物を配置し室内をモデルルームのようにキレイに見せる手法です。

欧米ではホームステージングをするのが当たり前となっています。

しかし、中古不動産市場が成熟していない日本では、ようやく不動産売却や賃貸に有効な手段として人気が出てきました。

早期売却などを狙えるため、不動産会社やホームステージング実施会社と打ち合わせし、積極的に活用していきましょう。

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