ゴミ屋敷を売却する方法4つ!高額で売るコツや費用の内訳・相場
この記事でわかること
- ゴミ屋敷を売却する4つの方法がわかる
- ゴミ屋敷売却にかかる費用の内訳・相場がわかる
- ゴミ屋敷を売却するときの注意点がわかる
長い間同じ家に住んでいると、様々な事情で適正にゴミを出せなくなってしまうことがあります。
そのまま家がゴミに埋め尽くされてしまった家のことを「ゴミ屋敷」と呼ぶこともあるでしょう。
このゴミ屋敷を売却するときには、そのままの状態ではなかなか売れません。
しかし、高く売るための売却方法や処分方法を理解しておけば、ゴミ屋敷でも売ることができます。
ゴミ屋敷を売却するときには注意点も理解しておき、スムーズな売却をすすめていきましょう。
本記事では、ゴミ屋敷を売却する4つの方法や高額で売る方法、売るときの注意点を解説しますので、ゴミ屋敷の売却の参考にしてください。
目次
ゴミ屋敷を売却する方法4つ
ゴミ屋敷を売却する方法は、次のとおりです。
ゴミ屋敷を売却する方法
- ゴミをそのまま残して売却する
- ゴミを処分してから売却する
- ゴミを処分し、リフォームしてから売却する
- ゴミ屋敷を更地にして売却する
ゴミ屋敷はそのままだと売却しにくい物件です。
ゴミの片づけに時間やお金がかかりますし、不動産の雰囲気を悪くしてしまうこともあるからです。
ゴミ屋敷を売却するにはどのような方法があるのか理解し、対処法を実践した上で売却をすすめていきましょう。
では、それぞれの方法を詳しく見ていきましょう。
ゴミをそのまま残して売却する
もっとも簡単な方法は、ゴミをそのまま残して売却します。
ただし、売却方法は不動産仲介ではなく、不動産買取で進めていきます。
ゴミが残ったままだと、一般の買主は抵抗感を持ってしまい、不動産を購入してくれません。
しかし、不動産買取であればゴミが残ったままでも売却が可能です。
不動産買取業者はビジネスとして成り立つ物件であれば、どのような物件でも購入してくれます。
ゴミ屋敷であることは、買取できるかどうかに大きく影響しません。
ゴミを処分するお金がないときには、不動産仲介ではく、不動産買取でゴミ屋敷を売却していきましょう。
ゴミを処分してから売却する
ゴミ屋敷のゴミを処分すれば、売却しやすくなります。
ゴミ屋敷の状態の物件でも売却できるといっても、不動産買い取り業者など、購入を検討している人は限られるため、ゴミをきちんと処分してから売却に出すと、より多くの購入希望者の目にとまる可能性が高まります。
ゴミ屋敷のゴミを捨てる余裕がある場合はゴミを処分し、ゴミの処分後、室内や設備の状態を確認します。
ゴミの撤去作業には時間と手間がかかるかもしれませんが、その結果として得られる利益を考慮すれば、十分に価値がある作業です。
室内を清掃する程度の汚れしかない、設備の不具合がないのであればゴミの撤去後、そのまま売り出しましょう。
しかし、もし大きなダメージや不具合が発見された場合は、修繕を検討するか、そのままの状態で価格を下げて売却を考えることも一つの方法です。
ゴミを処分しリフォームしてから売却する
ゴミを処分して室内や設備を確認し状態が悪いのであれば、リフォームをしてから売りに出しましょう。
ゴミを撤去しても室内の状態が悪く、設備に不具合があると、なかなか売却できません。
このような場合、室内の状態などを解消する必要があり、リフォームしてから売りに出します。
ただし、リフォームをしてから売却するときには、工事費用がいくらかかるのか確認してから施工しましょう。
リフォームにかかった費用を売り出し価格に上乗せしても、家は売れません。
そのため、リフォーム費用は持ち出しになってしまい、かかった費用分の損失が出てしまいます。
あまりにも高額なリフォームをしなければいけないのであれば、ゴミを残して不動産買取で進めたほうが手元に残る金額が多くなるときもあるため、注意しましょう。
ゴミ屋敷を更地にして売却する
ゴミ屋敷を解体し、土地として売却すれば、ゴミ屋敷でも売れやすくなります。
ゴミ屋敷を解体すれば、建物の状態が悪くても売れる可能性が高くなります。
ただし、建物内や敷地内にあるゴミは、基本的にすべて自分で撤去しておくようにしましょう。
一般の人がゴミを捨てる場合は市民サービスとして自治体が安く引き取ってくれますが、解体業者がゴミを捨てるには産業廃棄物処理法に乗っ取って捨てなければいけなくなるため、高額の撤去費用を請求されます。
ゴミの撤去を業者に任せると費用が増えるため、できる限り自分で捨ててから建物を解体しましょう。
ゴミ屋敷売却にかかる費用の内訳・相場
ゴミ屋敷売却にかかる費用の内訳・相場は、次の表のとおりです。
費用名 | 費用目安 | 備考 |
---|---|---|
粗大ゴミ処理費用 | 1,000円程度/個 | 自治体により異なる |
リサイクル家電処理費用 | 1,000円~5,000円/個 | 引き取りする家電により異なる |
清掃業者に撤去依頼する費用 | 3万円~15万円程度 | 依頼する業者やゴミの量によって異なる |
消臭作業 | 1万円~5万円程度 | 実施するや面積により異なる |
解体費用 | 3~5万円程度/坪 | 木造の場合 建物の状況により金額は大きく異なる |
ここからは、ゴミ屋敷売却にかかる費用の内訳・相場ついて解説します。
粗大ゴミ処理費用
粗大ゴミの処理費用は1つにつき1,000円程度かかります。
粗大ゴミの費用は自治体によって異なり、粗大ゴミとして扱われる基準も異なります。
基本的に幅・奥行き・高さの1辺が規定の大きさよりも大きい物を処分するときには、粗大ゴミとして処理しなければいけません。
また、粗大ゴミは回収してくれる日が限定されています。
あらかじめいつ捨てるのか自治体などに連絡し、決まった時間に回収してもらいます。
リサイクル家電処理費用
リサイクル家電は、リサイクルするために1つにつき、電気店や自治体に持参し1,000円~5,000円程度を支払い処分します。
電器店によっては事前連絡をすることで、リサイクル家電を引き取ってもらうことも可能です。
リサイクル家電は、次の家庭用家電製品です。
- エアコン
- テレビ(ブラウン管・液晶・プラズマ問わず)
- 冷蔵庫
- 冷凍庫
- 洗濯機
- 衣類乾燥機
上記の家庭用家電製品を処分するときには、一般ゴミとして捨てることはできません。
清掃業者に撤去依頼する費用
清掃業者にゴミを撤去してもらう費用の目安は、次の表のとおりです。
間取り | 費用の目安 |
---|---|
1R・1K | 3~8万円 |
1DK・1LDK | 5~20万円 |
2DK・2LDK | 9~30万円 |
3DK・3LDK | 15~50万円 |
4LDK | 22万円~ |
清掃業者にゴミを撤去してもらう場合、間取りや面積、ゴミの量によって金額が変動します。
ゴミが多い場合は、清掃業者にゴミ撤去の見積もりを取得してから行いましょう。
消臭作業
消臭作業は一般的に1万円~5万円程度です。
消臭作業は、消臭する場所の面積とニオイの強弱によって価格が変わります。
消臭する場所の面積が30㎡未満で、ニオイが強くない場合は1万円前後で実施できることもあります。
消臭作業も清掃業者のゴミ撤去と同じく、面積などによって価格が大きく異なるため、実施する前に消臭作業する業者から見積もりを取得しておきましょう。
解体費用
解体費用は一般的な木造2階建て住宅であれば、坪あたり3万円~5万円で解体できます。
解体する建物が30坪で、解体するのに坪4万円かかった場合の解体費用は120万円です。
解体費用は解体現場に重機が入るかどうか、残置物の量などにより、大きく変動します。
また、壊す建物の構造が鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の場合は、坪あたりの解体費用が変わります。
ゴミ屋敷を解体するときには、解体業者に現場確認と、残していくゴミの量を見てもらった上で見積もりしてもらうようにしましょう。
ゴミ屋敷を売却するときの注意点
ゴミ屋敷を売却するときの注意点は、次のとおりです。
- ゴミ屋敷として所有しているだけで税金が課税される
- 土地の固定資産税が上がる可能性もある
ゴミ屋敷の売却は一般の物件の売却に比べ、注意しなければいけないことが多くあります。
ゴミ屋敷として所有しているだけで税金が課税される
ゴミ屋敷を所有していると、固定資産税が課税されます。
固定資産税は空き家かどうか、使っていないかどうかで課税される税金ではありません。
建物や土地のような固定資産を、所有しているだけで課税される税金です。
もしゴミ屋敷を倉庫のような形で使っていたとしても、所有している限り固定資産税が課税されます。
固定資産税の納税が負担であれば、ゴミ屋敷の売却を検討するとよいでしょう。
土地の固定資産税が上がる可能性もある
ゴミ屋敷を空き家にして放置し続けると、土地の固定資産税が上がってしまうケースもあるため注意しましょう。
空き家が危険な状態になったまま、放置を続けていると自治体から「特定空き家」に指定されます。
特定空き家に指定されると、空き家の状態を改善するように指導され、指導や勧告を無視すると土地の固定資産税の特例が解除されてしまいます
土地の固定資産税の特例は、住宅が建っている敷地は固定資産税が最大1/6になるという制度です。
つまり、この特例が解除されてしまうと土地の固定資産税が最大6倍になってしまうということです。
空き家を放置するリスクは大変高いため、住居として使っていないとしても維持管理を怠らず、特定空き家に指定されないよう注意してください。
まとめ
ゴミ屋敷には、売りやすくするための方法があります。
ゴミ屋敷を売りやすくするための方法は、次の4つです。
- ゴミをそのまま残して売却する
- ゴミを処分してから売却する
- ゴミを処分しリフォームしてから売却する
- ゴミ屋敷を更地にして売却する
ゴミ屋敷を売却は難しいですが、対策をすることで売却が可能です。
売却のための対策方法を把握し、少しでも高く売るようにしていきましょう。