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中古マンションを購入するメリット・デメリットとは?諸費用の内訳や注意点を紹介


「中古マンションの購入を検討しているけれどなかなか決心できない…」という方は多いのではないでしょうか。

マンションは安い買い物ではないので慎重になるのは当然のことです。

この記事では中古マンションを購入する際の悩みを解決できるよう、注意点やメリット・デメリットについて紹介します。

購入にかかる諸費用の内訳や新築マンションとの比較などの気になるポイントについても詳しく解説するのでぜひ参考にしてください。

中古マンションを購入するメリット


中古マンションを購入するメリットは大きく分けて3つあります。

中古マンションを購入するメリット

  • 新築マンションより安い価格で購入できる
  • 資産価値が大きく下がらない
  • 選択肢となるマンションが多い

ここでは、それぞれについて詳しく紹介します。

新築マンションより安い価格で購入できる

まず第一に、新築マンションに比べて安い価格で購入できるのは大きなメリットといえるでしょう。

首都圏の新築マンションの価格は2021年の上半期時点で平均6,414万円といわれています。

一方で中古マンションの場合は、東日本不動産流通機構の調査によると2021年4〜6月の平均価格が3,837万円であり、新築マンションに比べると価格を抑えて購入が可能です。

初期費用を抑えられる上に、浮いたお金をリノベーションやリフォームの費用にできます。

資産価値が大きく下がらない

新築マンションに比べて資産価値が大きく下がる心配がないのもメリットの1つです。

新築マンションは購入した時点で価値が2割下がるといわれており、資産価値としては損をしてしまいます。

中古マンションであれば、そのような大きな値下がりの可能性は低く資産価値として損をしません。

さらに管理会社が修繕積立を行なっている場合、定期的にマンションの外壁や共用部分のメンテナンスをしており、あまり古い印象を受けることもないので安心です。

選択肢となるマンションが多い

首都圏の人気エリアにはすでに多くのマンションや戸建てがあるので、そもそも新築が建つ土地が余っていないのが現状です。

利便性の高い場所に新築マンションが売られていることもありますが、そのようなエリアでは価格がとても高く予算の範囲内で購入するのが難しいでしょう。

その点、中古マンションを視野に入れると人気エリアでも選択肢が増え、希望に合致する物件が見つけやすくなります。

中古マンションを購入するデメリット


中古マンションを購入する主なデメリットは以下の2つです。

中古マンションを購入するデメリット

  • 修繕積立金が高い
  • 住宅ローンの控除が受けられない場合がある

それぞれのデメリットについて詳しく解説します。

修繕積立金が高い

修繕積立金とはマンションの診断や修繕のために徴収されるお金のことで、管理組合の作成する長期修繕計画によって金額が定められています。

金額は物件によって異なりますが、古い建物ほど高い傾向があるので中古マンションは新築に比べると修繕積立金が割高でしょう。

毎月の出費なので負担に感じてしまいますが、マンションの資産価値を保つために必要な経費です。

後悔しないように金額を確認しておきましょう。

住宅ローンの控除が受けられない場合がある

住宅ローンの控除には築年数や耐震性など一定の適用条件があります。

中古マンションの場合、適用要件を満たしておらず控除を受けられない可能性があるので注意が必要です。

また、一部の金融機関ではマンションの築年数によって住宅ローンの返済期間や借入金額に制限がつくことがあります。

新築マンションに比べると審査が厳しくなりますが、金融機関によって制限の程度は異なるのでしっかり事前に調べましょう。

中古マンションの購入にかかる諸費用の目安


一般的に中古マンションの購入にかかる諸費用は物件価格の5〜8%程度です。

一方、新築マンションの場合は3〜6%といわれているので中古の方が諸費用の割合が高くなります。

その理由は、中古マンションを購入する際に仲介手数料が発生するからです。

仲介手数料は諸費用の中でも大きな割合を占めており、金額の上限は「物件価格×3%+6万円+消費税」とされています。

例えば、3,480万円の中古マンションを購入すると仲介手数料は1,214,400円です。

あくまで上限なので不動産会社によっては割引してくれることもあります。

中古マンションの購入にかかる諸費用の内訳

ここからは、実際に中古マンションの購入にかかる諸費用の内訳を紹介します。

諸費用は大きく分けて以下の3つです。

【中古マンションの購入にかかる諸費用】

  • 契約時にかかる諸費用
  • 引き渡し時にかかる諸費用
  • 取得後にかかる諸費用

それぞれの内訳を詳細に説明します。

契約時にかかる諸費用の内訳

契約時にかかる諸費用の内訳は以下のとおりです。

諸費用詳細
手付金売買契約をするにあたり売主に手付金を支払います。金額は一般的に売買代金の5〜10%とされており、これを支払うことで売買契約の成立や信頼性などを保証します。
印紙税売主と取り交わす「売買契約書」に貼る印紙代で、国に納めるものです。
仲介手数料仲介する不動産会社に支払うお金です。金額の上限は「物件価格×3%+6万円+消費税」で、不動産会社によっては割引してくれることもあります。

引き渡し時にかかる諸費用の内訳

次に、引き渡し時にかかる料金を紹介します。

諸費用詳細
購入金額の残代金現金で購入する場合は残代金を諸経費として扱い、購入代金から手付金を引いた残りを支払います。
住宅ローン関連の費用・金銭消費貸借契約書に貼る印紙代
・融資手数料またはローン保証料
・事務手数料
・火災保険料
・頭金
などです。
管理費・修繕積立金の清算金管理組合に払う管理費・修繕積立金を引き渡し時に日割りで清算します。
固定資産税・都市計画税の清算金毎年1月1日時点での所有者にその年の固定資産税・都市計画税が請求されるので、引き渡し日から12月31日まで分を日割りで清算します。
登記費用所有者が変わったことを示すための所有者移転登記の登記免許税を支払います。ローンを組む場合はさらに抵当権設定登記を行いましょう。
司法書士に依頼して行う場合、登記免許税とは別に報酬の支払いも必要になります。
仲介手数料契約時に半金支払いの場合、残りを引き渡し時に支払います。

取得後にかかる諸費用の内訳

最後に、取得後にかかる諸費用の内訳を紹介します。

中には毎月・毎年支払うものもあるので初期費用とは別に必要だと思っていてください。

諸費用詳細
不動産取得税土地や建物等を購入した際に課される税金です。購入数ヶ月後に通知書が届きます。
固定資産税・都市計画税毎年1月1日のマンション等の所有者に課される税金です。購入翌年の4月以降に通知書が届きます。
管理費・修繕積立金マンションの管理組合に毎月支払います。管理費は定期的な共有部分のメンテナンスに使用され、修繕積立金は大規模な工事や設備の交換等に充てられます。
リフォーム費用リフォームを行う場合に必要になります。築20〜30年の3LDKで水回りの設備交換とクロスの張り替えを行うとしたら相場は250万円ほどです。
引っ越し費用引っ越し業者に依頼する場合に必要です。

中古マンションを購入する際の注意点


ここでは中古マンションを購入する際の注意点を紹介します。

注意したいのは以下の2つ。

【中古マンションを購入する際の注意点】

  • ハザードマップを確認する
  • 購入後もサポートしてくれる不動産会社を選ぶ

それぞれについて事前にしっかり確認しておきましょう。

ハザードマップを確認する

安全に暮らすために購入前に必ずハザードマップを確認しましょう。

ハザードマップとは、自然災害による被害が予測される範囲とその時の避難場所が記号や色分けによって示された地図のことです。

確認できる災害の種類は地震・土砂災害・洪水・津波などで種類別にハザードマップが作られています。

ハザードマップは国土交通省が運営する「ハザードマップポータルサイト」で簡単に確認でき、サイトでは印刷も可能です。

自然災害は避けて通れないものですが、購入前に確認すれば被害が大きいと予測される物件を避けられます。

それでもそのマンションを購入したいという場合も、ハザードマップを見ておくことで必要な対策を知ることができるので被害を最小限にできるでしょう。

購入後もサポートしてくれる不動産会社を選ぶ

中古マンションを購入する際に重要なのが不動産会社選びです。

充実したアフターサービスで購入後もサポートしてくれる不動産会社を選んでください。

不動産会社によっては、購入後も定期的に物件の点検を行ったりトラブル時に提携している専門家との相談を取り持ってくれたりするところもあります。

事前にホームページや店舗で購入後のサービスについて確認するのがおすすめです。

中古マンションの購入に関するよくある質問


ここからは中古マンションの購入に関するよくある質問を3つ紹介します。

安心して購入するためにも分からないことを少しでも減らしておきましょう。

【中古マンションの購入に関するよくある質問】

  • 中古マンショの購入にかかる諸費用はどのくらい?
  • 中古マンションと新築マンションどちらを買うべき?
  • 中古マンションの購入と賃貸ならどちらが良い?

中古マンションの購入にかかる諸費用はどのくらい?

中古マンションの購入にかかる諸費用は物件価格の5〜8%程度といわれています。

購入後に課される税金や引っ越し費用などを考慮し、約10%はかかるものと思っておくと良いでしょう。

諸費用は現金で用意するものとされてきたので、なかなか購入に踏み切れない方も多いかもしれません。

しかし、最近では住宅ローンで借りることも可能になりました。

購入を考えている方は諸費用の準備についても検討しておきましょう。

中古マンションと新築マンションどちらを買うべき?

中古マンションと新築マンションのどちらを購入すればいいのか悩む方もいるでしょう。

どちらが良いということはなく、それぞれメリット・デメリットが異なります。

両者の特徴を踏まえて決めましょう。

中古マンション購入の特徴新築マンション購入の特徴
  • 同じ広さの物件でも新築マンションに比べ4割近く安く購入できる
  • リフォームやリノベーションによって自分の好みに合わせたカスタマイズができる
  • 立地の良い物件が多く、資産価値が下がりにくい
  • 間取りが現代のライフスタイルにそぐわないことがある
  • 新築に比べると諸費用の割合が大きく、仲介手数料を払う必要がある
  • 外観・内装ともに新品で綺麗
  • 10年保証があり、入居後に欠陥が見つかった場合でも無料で補償してもらえる
  • 中古物件に比べると高い
  • 将来の管理状態が分からない

中古マンションの購入と賃貸ならどちらが良い?

同じ中古マンションでも購入と賃貸ではそれぞれメリット・デメリットが異なります。

迷っている方はそれぞれの特徴を見て、自分のライフプランに合った方を選ぶのがおすすめです。

中古マンション購入の特徴中古マンション賃貸の特徴
  • トータルコストを考えると毎月家賃を払い続けるよりも安く済む可能性が高い
  • 住宅ローン返済を終えれば老後の負担が少ない
  • 資産として家族に残すことができる
  • 気軽に引っ越すことができない
  • 仕事や家庭の都合などがあってもすぐに引っ越しができる
  • 住宅ローンに縛られずに済む
  • 設備の維持費は大家の負担なのでかからない
  • 老後に収入が減っても家賃を払い続けなければならない

まとめ

今回は中古マンションを購入する際の諸費用や注意点、メリット・デメリットについて紹介しました。

マンションはおそらく一生ものの買い物となります。

「こんなはずではなかった…」と後悔しないように、メリットだけでなくデメリットや注意点を確認しておきましょう。

新築マンションや賃貸と迷っている方もいるかもしれません。

その場合は最初から部類で決めつけず、物件自体の価値やライフスタイルとの相性を踏まえて選ぶことをおすすめします。

この記事を参考に納得のできる中古マンションを購入してください。

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