不動産に関する記事

「マンションを売却するために仲介業者を選びたい。選び方のポイントは？」

マンションを売却することになったら、実際に売却を依頼する仲介業者を選ぶ必要があります。

不動産の仲介業者はどこでも一緒というわけではありません。仲介業者ごとに違いがあり、より適切な仲介業者に依頼することでマンション売却を成功させられる可能性を高めることができます。

マンション売却にあたっては、ポイントを押さえて仲介業者を選ぶことが大切であり、ポイントを押さえることでより適切な仲介業者を選べます。

この記事では、マンションを売却する際の仲介業者の選び方について、押さえておくべきポイントを解説しています。

この記事を読むことで、マンションを売却する際により適切な仲介業者を選ぶことができるようになります。

マンション売却における仲介業者の選び方のポイント6つ

仲介業者を選ぶにあたって押さえておきたいポイントについてご説明します。

ポイント1：マンションの取り扱いを特に得意としていること

マンションを売却するのであれば、不動産の中でもマンションの取り扱いを特に得意としている仲介業者を選びましょう。

仲介業者によって、どのような不動産の取り扱いを得意としているかが異なります。

例えば、土地や一戸建ての取り扱いを特に得意としている仲介業者などがありますが、このような仲介業者の中にはマンションの取り扱いはあまり得意ではないという業者もあります。

マンションの取り扱いが得意ではないと、マンション売却特有のポイントを押さえて売却活動に臨んでくれないかもしれません。その結果、マンションの売却がなかなかうまくいかないこともあります。

また、マンションの取り扱いと得意としている仲介業者の中には、投資用マンションを得意とする仲介業者と居住用マンションを得意とする仲介業者があります。

投資用マンションと居住用マンションでは売却にあたって押さえるべき点が変わってくるので、ご自身が売却しようとしているマンションが投資用なのか居住用なのかに合わせて仲介業者を選ぶことが大切です。

ご自身が売却しようとしている物件の属性に合わせて仲介業者を選ぶようにしましょう。

ポイント2：担当者が丁寧にコミュニケーションを取ってくれること

マンションを売却する上では、仲介業者との丁寧なコミュニケーションが重要になります。

マンションを売却するにあたってのご自身の希望を売却活動に反映したり、現在の売却活動の進捗状況を把握したりするためには、仲介業者との間でしっかりとコミュニケーションを取ることが欠かせません。

これらのことから、担当者が丁寧にコミュニケーションを取ってくれるような仲介業者を選ぶようにすることが大切です。

仲介業者の中には、多忙だったり媒介契約を取ることを優先したりするあまり、媒介契約締結後のコミュニケーションがあまり丁寧でないものもあります。また、担当者のコミュニケーションスキルが十分ではないというケースもあります。

コミュニケーションが十分ではない仲介業者に依頼してしまうと、売却活動の中でうまくいかなかったり不満に思ったりすることが増えてしまうこともあるため、注意が必要です。

担当者が丁寧にコミュニケーションを取ってくれる仲介業者なのかどうかを判断するにあたっては、最初に査定を依頼した際の対応を見るとよいでしょう。

査定を依頼した段階からコミュニケーションがいまいち良くないと感じられる仲介業者は、媒介契約を締結した後もあまり丁寧にコミュニケーションを取ってくれない可能性が高いです。逆に、査定の段階からコミュニケーションが丁寧な仲介業者は、その後も丁寧にコミュニケーションを取ってくれることが期待できます。

査定の段階で仲介業者のコミュニケーションスキルを見極めるようにしましょう。

ポイント3：しっかりとした根拠に基づいて査定結果を提示してくれること

査定を依頼した際に、あまりはっきりとした根拠に基づかずに査定結果を提示してくる仲介業者があります。

このように根拠のはっきりしない査定結果は、あまり信用できません。仮に高額の査定だったとしても、実際に売却活動を始めるとそのような高額では売却ができないということも十分にあり得ます。

あまりはっきりとした根拠に基づかずに高額の査定結果を提示する仲介業者は、もしかしたら媒介契約を取るために意図的に高額の査定結果を示しているのかもしれません。そのような仲介業者はあまり信用できません。

しっかりとした根拠に基づいた査定結果であれば、実際に売却活動を行っても同じような金額でマンションを売却できる可能性が高くなります。

しっかりとした根拠に基づいた査定結果を提示してくれる仲介業者に依頼することが大切です。

ポイント4：販売戦略がはっきりしていること

どのようなルートや手段でマンションの売却を成功させるのかという販売戦略は、マンションを売却する上ではとても重要です。

販売戦略があいまいだと、マンション売却がうまく成功しないということも十分にあります。

仲介を依頼する段階から販売戦略をしっかりと考えており、その販売戦略が合理的で妥当な仲介業者であれば、しっかりとした販売戦略に基づいてマンション売却を成功させてくれる可能性が高いです。

販売戦略にはさまざまなものがあり、仲介業者によっても得意とする戦略は異なります。

例えば、マンションが所在する地域のつながりがある見込み顧客に売却を打診していくという地元密着型の戦略もあれば、インターネット上に広告を展開して売却を成功させるというオンライン重視の戦略などもあるでしょう。

売却しようとしているマンションに応じて最適な戦略は異なるので、しっかりとした根拠の元に販売戦略を立ててくれる仲介業者であれば信頼することができます。

売却するマンションに適した販売戦略に基づいて売却活動を行っていくことでマンションの売却を成功させられる可能性が高まるため、販売戦略がはっきりしている仲介業者を選ぶことも仲介業者選びのポイントのひとつです。

ポイント5：マンションが所在するエリアに詳しいこと

仲介業者によっては、特定のエリアに特に詳しく、そのエリア内の物件であれば売却が得意であるということがあります。

マンションが所在するエリアに詳しければ、そのマンションに適した販売戦略を立ててよりスムーズに売却を進めてくれる可能性が高まります。

例えば、マンションが所在するエリアはファミリー需要が強く子育て世帯向けに販売活動を行えば売却が成功しやすいというような事情があった場合に、そのことを知らずに子育て世帯をターゲットとしないで販売活動を展開してしまえば、的外れな販売活動となってなかなか売却に至らないということもあります。

特に、マンションが所在するエリアが都市部ではない郊外である場合などには、そのエリアのことをよく知らなければマンションを売却しづらいということもあるため、マンションが所在するエリアに精通していることは重要です。

エリアの知識は重要であるため、マンションが所在するエリアに詳しい仲介業者を優先的に選ぶようにしましょう。

ポイント6：口コミや評判が良いこと

仲介業者によっては、インターネットなどで口コミや評判を確認できることがあります。

口コミや評判が良ければ必ずあなたのマンション売却を成功させてくれるというわけではありません。また、インターネット上の口コミの中には「サクラ」のような口コミが存在するとも言われています。その意味では、口コミや評判を過度に信用することも適切とはいえません。

しかし、口コミや評判が極端に悪い仲介業者であれば、なんらかの問題を抱えている可能性が高いということはできます。

口コミや評判を確認し、その仲介業者に極端に悪いところがないかを確かめてみましょう。

大手の仲介業者と中小の仲介業者には違いがある？

仲介業者の中には、大きく分けて大手と中小があります。

「大手の仲介業者であれば必ず良いのではないか？」「中小の仲介業者は信用できなかったり販売力が弱かったりするのではないか？」などと疑問に思っている人もいるでしょう。

たしかに、大手の仲介業者と中小の仲介業者との間にはいくつかの違いがあります。しかし、大手だからといって必ず良いというわけではありません。

大手と中小とはそれぞれメリットに違いがあり、必要に応じて大手と中小を使い分けることが重要です。

「大手であればマンション売却を成功させてくれる」というわけではなく、それぞれ得意とするところに違いがあるということをしっかりと把握しましょう。

大手の仲介業者のメリット

大手の仲介業者のメリットについてご説明します。

「大手ならでは」の信頼感がある

大手の仲介業者は、「大手ならでは」の信頼感があります。

信頼感があることと売却を成功させてくれることとは必ずしも直結しませんが、安心してマンション売却を任せられることを重視したいという方もいるでしょう。

「大手ならでは」の信頼感の下に安心してマンション売却を任せておきたいという方にとっては、このことは大手だからこそのメリットだといえます。

サービスが充実している

大手の仲介業者は、独自のサービスを充実させていることがあります。

例えば、ハウスクリーニングや設備の修繕に対応してくれることがあります。また、建物の専門家が物件の状態を検査・診断してくれるインスペクションなどをサービスとして提供していることもあります。

大手の仲介業者は仲介だけではないサービスを売りにしていることもあるので、そのようなサービスに魅力を感じるのであれば大手の仲介業者を選ぶのもよいでしょう。

ブランドの力が強い

大手の仲介業者は、業者によってはブランドの力が強いことがあります。

認知度が高く、それゆえに集客力に優れているということもあるでしょう。

「あの会社が取り扱う物件だから信頼できる」と思ってもらえれば、売却に成功する可能性も上がるかもしれません。

「大手ならでは」のブランド力を重視するなら、大手の仲介業者を選ぶという選択肢もあります。

高い広告宣伝力を有している

大手の仲介業者は、中小の仲介業者よりも広告宣伝力が高く、幅広いエリアの顧客に訴求する力を持っていることが多いです。

インターネット上に広告を掲載して訴求してくれたり、広いエリアにチラシなどの広告を展開したりすることもあります。

また、大手の仲介業者は各地に支店があり、それぞれの支店から物件の情報を発信してくれることもあります。

これにより、離れたエリアも含めて多くの人に物件の情報を届けて購入希望者を探し出すことが可能となります。

高い広告宣伝力によりできるだけ早く購入希望者を見つけられることは、大手の仲介業者だからこそのメリットです。

中小の仲介業者のメリット

中小の仲介業者のメリットについてご説明します。

仲介業者が所在するエリアに特に詳しい傾向にある

中小の仲介業者は、その仲介業者が所在するエリアに特に詳しい傾向があります。

そのエリアに詳しいことにより、エリア内の物件をよりスムーズに売却するために必要な知識を十分に持っていることも多いです。

これにより、仲介業者が所在するエリア内に売却する物件がある場合に特に力を発揮してくれることが期待できます。

地元密着型の営業で地域の顧客とのつながりが多い

中小の仲介業者は、地域密着型の営業活動を展開していることも多く、その中で地域の顧客とのつながりを築いていることも多いです。

地域の顧客は、同じ地域内の物件を欲しいと思っていることもよくあるため、そのような顧客とのつながりを活かしてマンションを早期に売却してくれるかもしれません。

地域の顧客への売却も含めて販売活動を展開していきたいという場合には、地元密着型の営業を行う中小の仲介業者を選ぶとよいでしょう。

マンション売却の仲介業者選びで成功するためのコツ

ここまでにご紹介した仲介業者の選び方のポイント以外にも、マンション売却の仲介業者選びを成功させるためにはいくつかのコツがあります。

このことについてご説明します。

自分でもマンション売却の基礎知識を身につける

仲介業者はあなたの代わりにマンションの売却活動を行ってくれるため、あなたが特別に何かマンション売却のための知識を身につけなければマンション売却が行えないというわけではありません。

しかし、あまりにも仲介業者に任せきりにしすぎるのもよくない結果となることがあります。

仲介業者に任せきりにしてしまうのではなく、自分でもマンション売却の基礎知識を身につけることで、マンション売却をよりよく進めることができます。

例えば、査定結果の持つ意味や売り出し価格の設定のしかたなどを把握しておくことは、マンション売却をスムーズに開始するためには重要なことでしょう。

また、マンション売却の流れを知っておけば、各段階でとまどわずに対応することが可能となります。

もちろん、仲介業者と同じレベルまでの知識を身につける必要はありません。

しかし、売主として最低限知っておいたほうが望ましいような基礎知識は、積極的に身につけるようにしていきましょう。

基礎知識を身につけるためには、売主向けに情報発信をしている不動産関係のウェブサイトなどを参考にすると手軽でよいでしょう。その際には、宅建士やその他の資格を有する専門家が情報発信をしているウェブサイトを参考にすると、より信頼できる情報を入手することができます。

査定結果を安易に信用せず信頼できる結果かどうかを見極める

査定結果は、安易に信用せずに信頼できる結果かどうかを見極めることが大切です。

多くの仲介業者は適切な査定結果を出してくれますが、中には契約を獲得するために実際の売却価格よりも高い査定結果を出してくるような業者も存在します。

査定結果に対しては、しっかりとした根拠があるかどうかを確認するなどして信頼できるものかどうかを見極めるようにし、信頼できる査定結果を出してくれた仲介業者を選ぶようにしましょう。

複数の仲介業者に査定を依頼する

査定を依頼するにあたっては、複数の仲介業者に依頼することが重要です。

複数の仲介業者に依頼することで複数の査定結果が得られてより信頼できる査定結果を見極めることが可能になります。

また、査定の過程で複数の仲介業者とコミュニケーションを取ることができるので、どの仲介業者がしっかりとコミュニケーションを取ってくれるのかを見極めることも可能となります。

コミュニケーションをしっかりと取ってくれる仲介業者を選ぶことは、仲介業者選びを成功させるポイントのひとつなので、この観点からも複数の仲介業者に査定を依頼することは重要であるといえます。

複数の仲介業者に査定を依頼するにあたっては、インターネット検索を活用するなどして効率的に査定を依頼する仲介業者を探していくようにするとよいでしょう。

まとめ：ポイントを押さえて上手に仲介業者を選ぼう

マンション売却で仲介業者を選ぶにあたっては、押さえておきたいポイントがいくつかあります。

ポイントを押さえて仲介業者を選ぶことで、失敗を避けて上手に仲介業者を選べる可能性が高まります。

押さえておくべきポイントには、丁寧にコミュニケーションを取ってくれることなどいくつかあります。

マンション売却の仲介業者選びにあたっては、なんとなく仲介業者を選んでしまうとあまりうまくいかないかもしれません。

ポイントを押さえて上手に仲介業者を選ぶようにし、より良い仲介業者のもとでマンション売却を成功させましょう。

どの仲介業者を選ぶべきか迷った際は、不動産売却マップへご連絡ください。
不動産売却に詳しい不動産コンサルタントがより合った仲介業者を一緒にお選びします。